今回はゲーム用コントローラーによくついているアナログスティック(ジョイスティック、3Dスティック)についてわかりやすく解説します。
アナログスティックは物理的にくるくる回る部分(入力装置)があてはまりますよ。
アナログスティックとは【SwitchやPCでも共通した原理】
上のゲーミングパッド(ゲーム用コントローラー)はWindowsパソコン向けですが、SonyのPSシリーズでも任天堂のSwitchでもその他のゲーム機でもアナログスティックの原理は同じです。
たとえば上のようなレーシングゲームであなたはアクセルボタンを押しつつ、アナログスティックではない普通の十字キーの右を押したとします。そうすると右に曲がりますし、何も押さないとまっすぐを保ちます。
右ボタンを押し続けるとコースアウトしますから、プレイヤーが右ボタンを押すのはわずかな時間にとどめるのが普通です。
このようにゲームのボタンというのは基本的にOFFかONの世界です。ボタンは0か1かの極端な原理だといえます。
しかし、ゲームのプレイヤーとしては全力で右とか、ずっとまっすぐみたいな極端な形ではなく、少しだけ右方向を保ちたい場合があるでしょう。
ここでアナログスティックを全開で右に傾けるのではなく少しだけ右に傾け続ければ、車の進行方向は少しの右を保つことができるのです。
つまり、アナログスティックは0と1の間での微妙なコントロール(多段階コントロール)を可能にするというわけ。
アナログスティックは指で押し倒しているときに傾くのであって、指を放すとニュートラルの位置に戻ります。
故障すると戻らなくなりますけどね。
通常のゲームボタンがデジタル時計だとすると、アナログスティックはアナログ時計みたいなモノ。
アナログスティックは上下方向にも対応する
前と右の中間である右斜め前方向への移動なんかもアナログスティックのほうがやりやすいです。
ゲームやコントローラーによっては左右だけでなく上下方向への移動にも対応しています。
アナログスティックの機能は斜め方向への移動というような方向入力と、具体的にどのくらいの曲がり方・傾き方をするのかというアナログ量の入力とがあります。
アナログスティックの多くはその両方の機能がついていますが、中には方向入力だけ備えていて、アナログ量の入力はできないタイプもあります。
微妙な移動コントロールができる
たとえば飛行機ゲームの場合、操縦桿(そうじゅうかん)のごとくアナログスティックで少し傾ければ微妙なコントロールが実現できるのです。
アナログスティックは3Dゲームやフライトシミュレーターなどさまざまな方向への微妙な移動を実現したいゲームをプレイするのに向いています。
飛行機ゲーム向けにはフライトスティックというコントローラーも発売されています。
これはアナログスティックが飛行機の操縦桿のような形になったものです。