このページではMac(マック)およびApple(アップル)の特徴について解説します。
Macとはアメリカの大企業であるAppleがつくったパソコンシリーズを意味します。このMacに入っているOS(基本ソフト)がmacOSです。
一方、WindowsとはアメリカのMicrosoftがApple以外のパソコン向けにつくっているOSを意味します。このWindowsが搭載されているパソコンがWindowsパソコンです。
WindowsとMacの違いは自動車でいうとWindowsパソコンは大衆車で、Macはスポーツカーみたいなもの。
設計思想、ユーザーの熱狂度、カッコよさへのこだわり、マーケティング戦略などの違いを大衆車とスポーツカーという形で表しました。
Windowsパソコンにも高級モデルはあります。
今回の記事ではみなさんが理解しやすいようにiPhoneやAndroidスマホの例も出しています。
これによってApple製品になぜ人気があるのか、Appleのマーケティング戦略までわかるようになります。
Macの特徴とは?【Windowsとは違うAppleのマーケティング戦略】
まずはAppleの現行モデルの製品名やOSといった基本用語を知りましょう。過去のモデルは基本的に省いています。
基本用語を知っておいたほうが理解度は大幅に増しますよ。
Apple製品(とくにパソコン)の総称 | Macintosh(マッキントッシュ) 略した「Mac(マック)」が通称 |
分離型デスクトップPCの機種名 | Mac Pro(マックプロ) Mac Studio(マックスタジオ) Mac mini(マックミニ) |
一体型デスクトップPCの機種名 | iMac(アイマック) |
ノートパソコンの機種名 | Macbook Pro(マックブックプロ) Macbook Air(マックブックエアー) |
MacのOS | macOS(マックオーエス) |
スマートフォン本体の主要シリーズ名 | iPhone(アイフォン) |
スマートフォンのOS | iOS(アイオーエス) |
Appleのブラウザ | Safari(サファリ) |
タブレットの主要シリーズ名 | iPad(アイパッド) |
タブレットのOS | iPadOS(アイパッドオーエス) |
※Macintoshは本来リンゴの品種名であり、これが社名や製品名の由来になりました。
※iPhoneやiPadの語頭の「i」はInternet(インターネット)、Individual(個人の)、Inform(知らせる)、Inspire(奮い立たせる)などに由来します。
※ブラウザとはインターネットを表示・閲覧するためのソフトウェアのこと。Google ChromeはWindowsパソコンにもMacにもインストールできます。
※もともとAppleはハードウェアに強みをもつ会社で、Microsoftはソフトウェアを開発する会社でした(現在は双方とも事業拡大)。
Appleのマーケティング戦略
そもそもMacは「パソコン」という分類ではWindowsパソコンと競合するものの、「Mac(macOS搭載のパソコン)」という分類では競合メーカーがないのがポイント。
Windowsパソコンは機種の設計・開発とOSの設計・開発が別の会社ですが、Macは機種の設計・開発もOSもApple1社で手掛けているなどAppleはmacOSを他社に搭載させない方針なのです。
最近のAppleはCPU(=演算処理装置)やAirPods(イヤホン)でさえも自社で開発しています。
さらにAppleはオンラインストアや実店舗としてApple Storeの運営にも力を入れています。
大手パソコンメーカーの中で自社商品ばかり販売する実店舗の運営に力を入れているメーカーは珍しいです。
つまり、Appleは設計~生産~販売に至るまで包括的な体制なのです。これによってApple製品は他のApple製品との連携が快適にできます。
たとえばApple製品においてはAirDropを使えばファイルを素早く共有できます。
Macの基本思想
- AppleはPC、スマホ、タブレット、音楽プレイヤーについて最先端を開拓してきた大きなプライドがあるから独自規格にこだわるし低スペックの廉価版を発売したがらない
- Appleは株式の時価総額でも売上総額でも世界トップクラスにあることも低スペックの廉価版を発売したがらない理由の一つ
- Windowsパソコンメーカーは人気のゲーマー、VTuber、アニメとコラボした派手な製品も展開するが、Appleはそういうコラボはやりたがらない
- Macは購入後にユーザーが拡張することに向かない
- MacBookは新製品の発売間隔が「約1年ちょっと」と長いし、よく売れるから、新製品発表はYahoo!ニューストップにくるようにすごく注目される(Windowsパソコンの新発売間隔は約4~6か月前後)
- Macは本体とソフトと周辺機器がApple1社で美しく融合した世界観を好む(Windowsは部品もソフトも周辺機器も雑多)
- Macユーザーは「Apple製品と生活の美しい融和」を重視しやすいのに対して(コスパは二の次)、Windowsユーザーは「コスパ」「対応ソフトの多さ」「自作のしやすさ」を重視している場合が多い
Windowsパソコンを買ったときに初めにやるのは役に立たないソフトを削除してGoogle Chromeというブラウザをインストールすること。
しかし、Macはとくに初心者にとっては購入時点で完成されている気がします。ノートPCのメモリの交換・増設もユーザー側ではできない仕様になっています。
Macに慣れた人はソフトを拡張する場合もありますが、Mac初心者は最初に与えられた環境だけで満足しやすいのがMacのすごいところ。
MacとWindowsのハード面での違い
- Windowsパソコンはメーカー数が多いためスペックやサイズ、外観が実にさまざまだが、MacはAppleしか生産していない以上、スペックやサイズ、外観の選択肢が少ない
- 現行のMacシリーズに黒色製品はない(黒系のiPhoneならある)
- USB端子についてMacBookはType-Cばかり搭載するが、WindowsパソコンはType-Aが多い
- WindowsパソコンはLTE対応機が少し発売されているが、MacでLTE対応機はない(発売の噂はあるが…)
- Windowsパソコンのモニターの白色画面はわずかに青っぽいが、Macのそれはわずかに黄色っぽい(設定や経年劣化の問題でもある)
- Macはソフトも部品も周辺機器や直営店もApple純正にこだわるが、Windowsパソコンは部品もPCメーカーも販売店も乱立している
- キーボードの違いはいろいろ(基本的にApple製キーボードは構造が薄い)
- Macはデスクトップもノートも筐体(外枠)のおもな素材がアルミ(Windowsでアルミボディの機種は一部のみ)
- Macは基本的に動作音が静か
MacとWindowsは操作の難易度に大した違いはありません。
しかしながら、Macにばかり慣れるとWindowsは使いにくく感じるように「慣れ」が重要です。
MacBookの端子は世代や機種によって端子は異なりますが、ここ数年の充電端子はMagSafeといって磁力で吸着するタイプになってきています。
Appleは独自規格を突っ走るため煙たがる企業は結構います。Appleと仲が悪いと噂されている大企業は、NVIDIA、インテル、AMDなど。
Lightningのような独自規格にこだわると無駄に周辺機器も増えるため、ゴミを少なくしたがっている欧米諸国の政府もAppleに圧力をかけています。
価格面の違い
そもそも全世界のパソコンユーザーのうち約8割はWindowsです。
近年における世界のメーカー別PC売上ランキングでAppleは世界4位ですが、他はWindowsパソコンメーカーばかりであるため、Macユーザーの割合は1割くらいなのです。
Windowsパソコンメーカーは同じWindowsメーカーの間で競争するため、価格競争は厳しくなっています。
Macは性能も価格も高い
一方、MacはMac同士の競合がなく、またデザインや操作が独自であるなど差別化されたブランド価値があります。
たとえばWindowsパソコンには低性能・安価CPUとしてCeleronやAthlonを搭載した機種がありますが、Appleはそれにあたる機種を発売していません。
これは自動車業界でいうと、フェラーリのような高級スポーツカーメーカーが大衆車を生産しないのと同じようなもの。
Windowsパソコン (デスクトップもノートも) |
MacBook | Mac (デスクトップ) |
|
低スペック・低価格品 | 〇 | × | × |
標準スペック・標準価格品 | 〇 | × | 〇 (Mac mini) |
標準より少し上のスペック | 〇 | 〇 | 〇 (Mac Studio) |
ハイスペック | 〇 | 〇 | 〇 (Mac Pro) |
↑〇はそのスペックのPCについて生産しているということ、×はそのスペックのPCについて生産していないということを意味します(何年も前に生産された古いバージョンはのぞく)。
Macは低スペックを発売していないようにスペックの最低ラインが高いですから、オーバースペックになりやすいのです。
- 価格はWindowsパソコンが安い~超高いと幅があるのに対して、Macは一貫してやや高い~超高い
- 修理代金はMacのほうが少し高い
- Macはメーカー公式でさえも下取り・中古買取価格が高め(Appleは高いブランドイメージを保ちたがっている)
- Windowsパソコンは割引セールがあるが、Macは学割以外では派手な割引セールがあまりない
Macは周辺機器までも高い
AppleのPro Standはただのディスプレイスタンドですが、定価は117480円。
同じくAppleのポリッシングクロスはメガネ拭きのような傷がつきにくい柔らかい布ですが、定価は1980円(他社製だと500~1000円)。
ちなみにMac Proという分離型デスクトップの下部に装着する車輪は4個で約10万円もしますが、あるYouTuberはスケボーに使っていました。
非信者から見たら高くてもApple信者にとっては合理的な価格ですね、たぶん。
参考:コスパ序列
- ゲームやクリエイターソフトをやらない人Windowsデスクトップ>Windowsノート、Mac mini>Chromebook>Mac mini以外のMac
- ゲーム向けWindowsデスクトップ>Windowsノート>Chromebook>Mac全般
- クリエイター向けWindowsデスクトップ>Mac全般、Windowsノート>Chromebook
MacとWindowsのソフト面での違い
- MacにWindowsをインストールして使うことは一応できるが、macOSをMac以外に入れるとライセンス違反になる
- セキュリティはMacのほうが少し高い(Windowsのほうがユーザー数が多いから狙われやすい)
- 対応しているソフトやゲーム、そして周辺機器はWindowsのほうが多い
- Macでは有料で使うレベルのソフトが、Windowsではフリーソフトとして使えたりする
- 行政の電子申請や企業の就職Webテストの対応率はWindowsのほうが高い
- Macは金融機関のネット取引やトレーディングツールに対応していない場合が結構ある
Windowsはソフトや企業の対応数がとても多いですから、実利性をもとめるならWindowsのほうが上です。
MacとWindowsのユーザーに関する違い
- 世界全体のユーザー数Windows>>Mac
- 日本の企業や役所でのシェアWindows>>>Mac
- ネット上における情報量の多さWindows>>Mac
- ユーザー層の違いMacは世界中のクリエイター(デザイナー、プログラマー、動画編集者、音楽家)やスタバの意識高い系から、Windowsは世界中の事務職やゲーマーから支持されている
- 乗り換え方の違いMacユーザーは次もMacを買いたがるように一途だが、Windowsユーザーは別メーカーのWindows搭載機種を次に試したがる(あるいは自作)
Windowsはちょっと難しいところがあるとしてもユーザー数がとても多いですからオンラインの情報量も多いのが心強いところです。
日本の職場は基本的にWindowsパソコンが多いです。そのため就職を控えた学生はMacに慣れるよりWindowsに慣れるほうが実利的。
例外的にクリエイターはMacを使っていたりもしますけどね。
悪人に狙われる度合いが違う
セキュリティ対策はMacのほうが楽です。
パソコンを通じて悪さをしでかす立場の人から見ると、市場シェアの低いMacよりも市場シェアの高いWindowsを狙うほうが効率的であるためMacは狙われにくいのです。
ただし、Macといえども狙われる要素はゼロではないため一定の対策は必要。
一方、Windowsパソコンはそういった悪さに対抗する意味でも頻繁なシステム更新がもとめられています。
システム更新を頻繁に行うことでインターネットの中で悪さをしでかす輩に対抗しているのです。
それを怠るとパソコンが重くなったり、不具合が発生しやすくなります。
「Windowsはダサい」「Macはカッコいい」という評判につながる特徴
- 最低スペックの違い最低スペックはAppleのMacBook AirやMac miniよりも、Windows系のCeleronやAthlonのほうが低いからダサい?
- グレアorノングレアの違いMacはグレア(反射しやすい光沢画面)が多いように見栄え優先だから、ノングレア(反射しにくい非光沢画面)が多いWindowsがダサく見える?
- 解像度の違いMacBookはWQHD以上が基本で、WindowsはフルHDが基本だからダサく見える?
- フォントの違いスティーブ・ジョブズ氏によるカリグラフィーが込められているMacのフォントはカッコいいけど、Windowsはそういう哲学がなくてダサい?
- 似合うカフェの違いMacはスタバやタリーズみたいな明るくおしゃれなカフェが似合うが、Windowsはネットカフェやeスポーツカフェみたいな薄暗い空間が似合う?
- メーカーや地域性のイメージの違いMacは欧米の先進的な大企業であるAppleによってつくられているからカッコイイけど、日本や中韓台のWindowsパソコンメーカーは欧米の猿真似ばかりでダサい?
- 公式サイトの違いAppleは日本語公式サイトもカッコいいけど、Windows国産メーカーの日本語公式サイトのデザインはいまいち?
- 売り方の違い実店舗のAppleストアの店員はカジュアルな感じでApple製品を体験させてくれるが(プル型営業に近い)、家電量販店のスマホやパソコンの店員は積極的に声をかけて買うように押してくる(=プッシュ営業)(これはMacとWindowsの違いというよりAppleと家電量販店の特徴)
- パクり疑惑WindowsはMacのわかりやすいGUIを見習って取り入れたように、Macやスティーブ・ジョブズの先駆性は称えられやすい↓
Apple・Macは機能だけでなく外見もかなり重視するんですよね。
でもグレアは目が疲れますしApple純正の周辺機器は割高ですから、外見ばかりを重視するのもどうかと思います。
せめてグレアかノングレアかを購入時に自由に選べるといいのですが。
Appleが殿様商売と見られる要素
- Apple税
- iPhoneはLightning、イヤホンジャックなし、SDカードスロットなしにこだわってユーザーに不便を強いる(iPhone15からはUSB Type-C導入)
- 自作PCを許さない体制(Mac以外にmacOSをインストールするのはライセンス違反だし、Macは部品が特殊)
Apple製品の価格が高いだけだったら単なる高級ブランドなので強く批判されませんが、上記のような要素は殿様商売っぽい感じではあります。
Windowsユーザーはいろいろ試す
WindowsパソコンやAndroidスマホはAppleよりも各社の分業の度合いが強いです。
WindowsはPC部品も周辺機器もメーカーが入り乱れているだけに統一的な世界観が欠けています。
たとえば富士通のパソコンだと、CPUはIntelかAMD、マザーボードは台湾企業、OSはMicrosoft、組み立ては富士通の日本工場、販売は自社の直販サイトと家電量販店みたいな感じになっています。
Apple製品はパソコンもスマホも純正の一体感が強いですが、Windowsパソコンは寄せ集め感が強いのです。
Windowsは寄せ集め感が強くハードウェアの競合は開放的であるため、Windowsユーザーの本体とPC周辺機器は別メーカーである場合も多いです。
たとえばデスクトップ本体はDELL、モニターはiiyama、キーボードはエレコム、マウスはロジクール、イヤホンはソニーみたいな感じで統一したがりません。端子の種類および数も多め。
さらにWindowsユーザーが次に買う機種はWindowsパソコンの別メーカーを試したくなります。
キーボードやゲームコントローラーといった周辺機器はドライバーがmacOSに対応していない場合があります。
ドライバーとは周辺機器を動かすソフトのこと。Apple製品を買うとコストがかかりやすいのは、周辺機器はmacOSに対応しているモノでないといけないからです。
MacBookとSurfaceは似ている件
ちなみにMicrosoft SurfaceとAppleのMacBookは以下の点でよく似ています。
- グレアばかり
- 解像度がフルHDより高いものばかり
- 音質がいい
- 純正の周辺機器(ペンやマウス、キーボード)に力を入れている
- 薄型で排熱にやや難あり
- 価格は高め
- 公式サイトでは値引きに消極的で(カスタマイズは多め)、Amazonでは公式より少し安い(カスタマイズは少なめ)
- USB端子はType-CばかりでType-Aは少ない
- クリエイターに人気がある
- カッコよくて高いブランド感がある
たとえばオンライン会議の解像度はフルHDで十分ですから、MacBookやSurfaceはクリエイター向けであってビジネス向けの性能ではないといえます。
MacBookは基本的にタッチパネルに非対応ですが、Surfaceはタッチパネル対応の機種もあります。
Macに対する評価
次は私によるMacに対する個人的な評価を示します。
本国 | 主力工場 | 価格 | サポート | カッコよさ | 種類数 | カスタマイズ |
アメリカ | 中国 | やや高い | ○ | ◎ | ○ | ▲~○ |
Macはパソコンでクリエイティブな活動を行う人におすすめ。プログラミング、デザイン、動画編集、音楽制作に関するソフトが充実しているうえに画質や音質も優れているからです。
現在ではWindowsでもそういったソフトは充実しています。しかし、昔の名残でクリエイティブな活動を行う人はMacを使う人が多いため、クリエイター同士が話を合わせるのにも同じMacのほうが適当。
クリエイター同士何かわからないことがあったら聞きやすいです。
ちなみにアニメのエヴァンゲリオンシリーズで有名な庵野秀明監督が制作現場で使っているパソコンもMacです。
互換性問題は完全な解消が難しい
たとえばMicrosoft OfficeはMacでも使えます。
しかし、WindowsパソコンのMicrosoft OfficeでつくったファイルをMacで開くと表示がズレている場合があります。
こういう互換性問題はビジネスでパソコンを使う人にとって切実。
昔より互換性問題は解消に近づいたといわれていますが、それでも100%の解消はないでしょう。
キーボードの違いに戸惑う件
Windowsパソコンに慣れた人がMacを使うとキーボードの違いにかなり戸惑います。
Macには以下のようなWindowsにはあるキーが存在しないからです。
- Alt
- Back Space
- Print Screen
- Scroll Lock
- Pause
- Insert
- 半角/全角
Macで以上の動作を行いたい場合、shiftキーかcommandキーとその他のキーを組み合わせる場合が多いです。
キーストロークも違う
MacとWindowsパソコンとではキーストロークも違います。
キーストロークとはキーボードのキーを押したときにどこまで沈み込むかということ。
最近のノートパソコンは総じて薄型であるため、MacBookもWindowsノートパソコンもキーストロークは浅いです。
一方、WindowsデスクトップPCはキーストロークが浅いタイプも深いタイプもありますが、AppleのデスクトップPCはキーストロークがどれも浅いです。
キーストロークの深い・浅いは好みの問題ですし、デスクトップのキーボードは気に入らなければ別売り製品を買えばいいだけですが。
Macのカッコよさ:フォント
上記画像のうち上側がWindowsのフォント、下側がMacのフォント。
MacのフォントはWindowsよりも少し太めが基本。
フォントの形もWindowsはほんの少し横長感がある一方で、Macは均整がとれているように見えます。
フォントの見え方はパソコンの解像度にも左右されます。
Macのデザインには哲学がある
Appleは伝統的に製品の外観やフォントのデザインにもこだわっており「日本語フォントもカッコイイ」という評判をよく耳にします。
Appleの共同創業者であるスティーブ・ジョブズ氏はカリグラフィー(西洋書道)を学んでおり、そこで審美感やデザインセンスを身につけたからです。
その流れが日本語にも受け継がれているのは「見事」というしかありません。機械は内部のスペックだけでなく、外観も重要なのです。
カフェで意識の高そうな人たちがドヤ顔でMacBookを操作しているのもうなずけます。
画面の解像度や音質はMacのほうが高いが…
外面のカッコよさに定評のあるMacは全体的に画質や音質も高くて有名です。
しかし主流モデル同士の比較だとMacのほうが解像度や音質は少し上だとしても、Windowsパソコンは完成品に多様な種類がありますし外付け機器も多様です。
WindowsデスクトップPCは、スリムサイズでなければ拡張性も高いです。
したがって、Windowsパソコンでも中身や外付け機器の選択によってはMac並みかそれ以上の高画質・高音質を実現することもできます。
※Macの画面がキレイに見えるのは解像度の高さに加えてグレア(光沢)も一因。Macはグレア製品がとても多いです。
※Macは他メーカーのパソコンと比べると端子の数が少なめであり、動作音は静かです。
※MacBook(とくにPro)は高性能である割に静か。そのうえMacBookは薄いです。裏を返せば、それは排熱が弱いということでもあります。そのため、Twitterではバッテリーが膨張したMacBookの写真がいくつも挙げられています。
全体的にパソコンを事務(文書作成、表計算)やゲームに使うのならWindows、Apple系のクリエイターソフトや開発業務にこだわるのならMacがいいという感じです。