ベゼル(bezel)とはテレビやパソコンのディスプレイ(モニター)の枠部分のこと。
それは絵画でいうと額縁みたいなもので、スマホやタブレットでも意味は同じ。
丸い枠の腕時計でいうと、その丸い外枠部分がベゼルです。
ベゼルは液晶ガラスが割れたり外れたりしないように、そしてベゼル付近に埋め込まれている配線を保護するために存在します。
スマホやタブレットは液晶が薄くて小さいためベゼルは細いのが普通ですが、パソコンのベゼルには太いのも結構あります。
今回はこのベゼルについて注意点とともに解説します。
ノートパソコン派の人もデスクトップ派の人も必見ですよ。
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ベゼルとは?【PCモニターとともに意味をわかりやすく解説】
一般にベゼルは細いほうが未来的でカッコイイですし、画面サイズが同じであれば細いベゼルのほうが置くスペースは小さくて済みます。
あのMacBookのベゼルも次第に細くなりつつあります。
たとえば上のAとBというノートパソコンは液晶サイズ(ガラス部分)はまったく同じ面積だとします。
しかし、液晶部分は同じ面積だとしてBのほうがベゼルは明らかに太いですから、Aのほうがノートパソコン全体のサイズは小さくなります。
狭ベゼルのノートパソコンは頻繁に持ち運ぶ人にとって小さくて持ち運びやすいなどプラスになるのです。
デュアルモニターなら狭ベゼルのほうがキレイ
細いベゼルのデスクトップモニターを縦横に複数組み合わせると、映像や画像を大迫力の画面で見ることもできます。
そのためゲーマーや動画編集者が使うデスクトップモニターは細めに統一するのがおすすめ。
まあパソコンの映像を大迫力で見たいのならテレビに出力するという手もありますが。
しかし、上の画像のように太いベゼルのデスクトップモニター同士(メーカーもサイズも違う)を組み合わせ、それをベゼルの境界付近で見ると変に分断された画像になってしまいます。
これを避けるには細いベゼルで同じメーカーの同じモニターを組み合わせるべきです。
ただし、それはモニターを複数つないで大画面として見たい人に向くのであって、左右別々に使うという人は気にする必要はありません。
ベゼルにも光沢と非光沢がある
上の画像(どちらもデスクトップモニター)においてベゼルの色はどちらも黒いです。
しかし、よく見ると右側のほうは黒色に光沢があって、左側は黒色に光沢がないことがわかります。
つまり、ベゼルには光沢塗装と非光沢塗装があるのです。
見栄えは光沢のほうがいいですが、光沢のベゼルに触ると指紋が残りますからご注意を。
縦横回転時はベゼル付近に指が触れやすい
ピボット機能付きのモニターでは縦横回転時にベゼル付近に自分の指が触れやすいです。
もしピボット付きモニターを導入するならベゼルはそれなりに太いほうがいいかもしれません。
手で開閉することが多いノートパソコンではベゼルの色は非光沢塗装が基本。
ちなみにノートパソコンのベゼルの角(隅っこ)が丸まっているか角ばっているかはデザインの差別化ポイントです。
ノートパソコンのベゼルは強度に注意
デスクトップはほとんど持ち歩きませんからベゼルが細くても問題ありません。
しかし、ノートパソコンでベゼルが細すぎるのは強度の点で不安が残ります。
ちなみに筆者はベゼルをつまむようにして持ち上げたら液晶が壊れてしまった経験があります。
ベゼルの内部には配線があり、そこを外側から強くつまむと断線してしまう場合があるからです。
とくにノートパソコンのモニター部分の厚さはデスクトップモニターよりもかなり薄いため強度が弱いのです。
そのためノートパソコンを持ち上げる際はベゼルはつままないようにすることを強くおすすめします。
これはメーカーも発表している公式見解です。
手でもつ場合は操作性にも注意
また2in1パソコンやタブレットなど液晶に指で触れるタイプ(タッチパネル)のパソコンはベゼル付近の操作性にも注意。
そういったパソコンのベゼルが細すぎると、親指の付け根が画面の端に触れるなどして誤操作になりやすいからです。