このページではインターネットの基本的な意味と仕組み、そこへアクセスする方法についてわかりやすく解説します。
インターネットの基本を理解してインターネットを楽しみましょう。
今回の内容は初心者に向けた説明であるため専門用語の解説は厳密にいうとおかしい部分もありますが、ご了承ください。
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インターネットとは?【仕組みを簡単に解説】
簡単に言うと、そもそもインターネットとは地球規模での相互的な情報網を意味します。
たとえば、あなたはこれまでに高速道路のインターチェンジを利用した経験があるはず。
インターチェンジは高速道路と他の高速道路、あるいは高速道路と一般道をつなぐように、英語の「inter(インター)」は「相互につながる」という意味があります。
インターチェンジの「インター」もインターネットの「インター」も意味は同じです。
インターネット回線とはインターネットに接続する手段のこと。
ソフトバンクのような携帯キャリアが有する基地局を経由した無線通信(=モバイルデータ通信)と、電信柱にかかっている光ファイバーという有線を経由した光回線がインターネット回線の代表格。
固定電話から電話をかけるには固定電話機と電話線が必要なように、インターネットを見るには端末(スマホやPC)とインターネット回線が必要です。
ちなみにネット回線にはだれもがアクセスしやすい公衆ネットワークと、企業や公的機関がセキュリティ重視で使う高価な回線として専用線やVPNといったネットワークがあります。
ネットワークの意味
次に「インターネット」の「ネット」とは「ネットワーク」を略した言葉だとお考えください。
ネットワークとはモノを網(クモの巣)のようにつなげて、たがいにやり取りできるシステムを意味します。
この場合、網のようにつながるのは各自のパソコンやスマホで表現された文章、画像、音楽、動画といった電子情報です。
要するにインターネットはコンピュータ上で表現された文章、画像、音楽、動画などが世界規模で相互につながった体系を意味するのです。
ヤフージャパンのニュース文章、インスタグラムの画像、YouTubeの動画など現代は情報だらけの世界になっています。

サーバーは超重要なコンピュータ
さきほどの画像では左下に黒色の見慣れない大型機械が表示されています。これは「サーバー」といって供給側(サービスの提供側)のコンピュータを意味します。
サーバーには膨大な量の情報が保存されており、ユーザー(使用者)からのリクエスト(要求)に対してレスポンス(応答)を返します。
膨大な量の情報とは各ウェブサイト(ホームページ)の管理者が作成してサーバーに転送した情報(文章、画像、動画)だと考えてください。
ウェブサイトとはインターネット空間におけるひとかたまりのページのこと。
警察庁、東京大学、トヨタ自動車、ヤフージャパンなどは各自が自主的にウェブサイトを制作して保有しています。まあ下請け企業につくってもらっているコンテンツもありますけど。
サーバーとリクエストとレスポンス
たとえば、インターネットのユーザーであるあなたがパソコンで「警察庁の情報・ページが見たい」と思って警察庁のページをクリックしたとします。これをリクエスト(要求)といいます。
サーバーはユーザーからのリクエストに沿ってサーバー内に保存された指定のページを表示します。これをレスポンス(応答)といいます。
このユーザーがもっているノートパソコンのようにサーバーにサービス提供をリクエストし、サーバーからサービス提供を受ける機器をクライアント(依頼側のコンピュータ)といいます。
- ウェブサイト(ホームページ)の運営者はウェブサイトに載せる情報(文章、画像、動画)をパソコンで作成する
- ウェブサイトの運営者はサーバーと契約してその情報をサーバーへ転送する
- サーバーはユーザーからのリクエストに従ってその情報を表示する
以上のようなやり取りを成立させるにはインターネット回線が必要。それは電話でいうと電話線みたいなものです。
サーバーにアクセスが殺到すると、そのサーバーに対応しているウェブサイトにはアクセスできなくなることがあります。
これをサーバーダウンといいます。俗に「サーバー落ち」とか「鯖落ち」とも呼ばれます。サーバーダウンは電話が殺到するとつながらなくなることと似ています。
インターネットは情報量がとても多い
次はインターネットへアクセスする方法について。アクセスとは「接続」を意味します。
たとえば、あなたが日本の外務省に電話をかけてアクセスしたい場合「03-3580-3311」と電話機に入力してかければつながります。
電話では受話器をもっている相手との間で音声情報をやり取りするだけとなります。
一方、インターネット上で外務省にアクセスする場合「https://www.mofa.go.jp/mofaj/index.html」とパソコンやスマホのブラウザのアドレスバーに入力するとつながります。
ブラウザとはインターネットを快適に見るためのプログラムのこと。
ブラウザの具体例としてはGoogle Chrome、Edge、Safariなどが有名。ブラウザは流行り廃りがあります。
アドレスバーは住所入力欄を意味します。
外務省のウェブサイトでは外務省の職員が今までにつくった情報である文字、画像、動画などを閲覧できます。
それは音声だけの電話よりも明らかに情報量が多いといえます。
インターネットは年中無休が基本:自動更新される情報もある
電話では相手が電話に出てくれないと情報を引き出せません。
また、NHKのようなテレビ放送はテレビ局が放映していないと見ることはできません。テレビ番組は深夜は見れないのが普通なのです。

しかし、インターネット上の情報は管理者が削除したり通信事業者に異常が発生しない限り年中無休(24時間営業)好きなタイミングで閲覧できます。
そのうえ天気情報や株価のような刻々と変わる情報はインターネット上では自動更新されます。
インターネットの年中無休と自動更新はものすごく便利だといえます。
とくにパソコンからのアクセスならスマホよりもできることが多くて速いですよ。
電話もインターネットも数字でアクセスする
電話は電話番号という数字で、ウェブサイトへは文字(アルファベット)でアクセスするかに見えますが、ウェブサイトへのアクセスも実際には数字で行っています。
ウェブサイトの住所としてはIPアドレスという数字がありユーザーのアクセス対象になります。
IPアドレスとはたとえば「111.22.333.44」という形。←のIPアドレスは私が適当に創作したモノ。
しかし、IPアドレスは数字の羅列であるためコンピュータにとっては認識しやすいのですが、人間にとってはわかりにくいです。
そのためIPアドレスは表向きは文字として表されています。
たとえばアメリカ政府のアドレスは「111.22.333.44」という数字よりも「https://www.usa.gov/」という文字で示したほうが人間にとってはわかりやすいのです。
「英語やローマ字なんて全然わからない」という人でも、検索エンジンでたとえば「ヤフージャパン」と検索して検索結果をクリックすると「https://www.yahoo.co.jp/」をアドレスとするヤフージャパンにたどり着けます。
インターネットでは世界中のだれもがわかりやすく簡単に目的に達せるように工夫が凝らされているのです。
自分のIPアドレスはちょっと調べればだれにでもわかります。
しかし、第三者がIPアドレスを見てわかるのは、その人が住んでいる都道府県か市町村であって普通は住所が正確に特定されることはありません。
ただし、インターネットを通じて犯罪をやらかした人については住所に開示請求がなされ捜査されてしまいます。
最近だと軽い気持ちで誹謗中傷をした人が訴えられて身元が特定されるなんてことがありますからご注意を。
プロトコルは世界共通の約束事:英語っぽい世界
インターネットと対応端末を使えば、世界中のウェブサイトにアクセスできます。

インターネットに接続できるさまざまな端末
ここで重要なのはインターネットの通信方法について世界共通の約束事があるということ。
世界中の多様な人々がそれぞれの言語や適当なルールにもとづいて行動したらインターネットは大混乱するため世界共通の約束事を決めてみんなに守らせているのです。
このような約束事を「プロトコル」といいます。
ちなみに、さきほど触れたIPアドレスなんていうのも実は「Internet Protocol address」の略であり、プロトコルの一種です。
アドレスでよくあるco.jpのcoはcommercial(商業)の略、jpはJapanの略であるようにIT用語は英語がやたら多いです。
日本語コンテンツの作成や利用は日本人ばかりですが、英語コンテンツは諸国の英語を使う人たちが入り乱れているなど多国籍でコンテンツ量が多いです。
さらにプログラミング言語(コンピュータに命じるための言語)やマークアップ言語(コンピュータ文章の構造化言語)も英語に似ています。
インターネットは英語中心にできあがっているといえます。
あなたもインターネットに情報を発信できる
さきほど「警察庁、東京大学、トヨタ自動車、ヤフージャパンなどは各自が自主的にウェブサイトを制作して保有しています」と記しました。
しかし、そんな大法人だけでなく、あなた個人もブログをつくって全世界の人間へ向けて情報を発信できます。
自分で自分のブログをつくるのは面倒ですが、たとえばYouTubeという動画サイトでコメントを示すのは結構お手軽です。

インターネットは「相互のネットワーク」であるように、あなたは情報の受け手であると同時に情報の送り手にもなれるのです。
インターネットを使う際に必要な機器と回線契約
インターネットを使うには、
- パソコン、スマートフォン、タブレットといったインターネットに接続できる情報機器を手に入れる
- NTTやソフトバンクといった通信事業者とインターネット回線が使えるように契約する
- 情報機器の画面で通信事業者から与えられたIDとパスワードを入力する
というパターンが基本です。
当然、パソコンや回線の品質が高いほど高速でインターネットを楽しめます。
プロバイダとはインターネットとの接続業者のことをいいますが、2のような通信事業者と一体で契約できる場合もあります。
このあたりは料金や割引キャンペーンも含めて結構ややこしいため、当サイト(PC選びん)ではわかりやすく解説しています。