
電信柱の電線と、光ファイバーという有線
「インターネット回線(とくに光回線のような固定回線)はいらない」と考える人がいます。
固定回線とは屋外の有線を建物内に引き込む工事を行ってから利用するインターネット回線のこと。
光回線は固定回線の一種であり、固定回線の中で最も通信速度が安定して速いです。
光回線は自宅外では有線で、自宅内では有線接続か無線接続かを選べます。
しかも固定回線の料金体系は定額・使い放題である場合が多いです。
固定回線とは対照的にモバイル回線は、屋外では無線、工事不要ですぐに使える、光回線より通信速度は遅くて不安定、通信制限がある、といった特徴があります。
これはスマホのモバイルデータ通信(基地局経由の通信)と同じようなものです。

この記事でわかること
- 固定回線、光回線とは何なのか
- 固定回線と光回線のメリット・デメリット
- 我が家の場合は固定回線(とくに光回線)はいるのか、いらないのか
「自宅にインターネット回線がないとどうなる?」という疑問をお持ちの方もいるでしょうが、この場合、自宅でインターネットはスマホ経由だけで使う環境となります(テザリングも含む)。
自宅にネット回線がなくてもカフェや図書館などにパソコンを持ち込めば、そこのWi-Fi経由で使えますよ。
このほうがいいか悪いかはケースバイケースです。
参考記事
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光回線はいらない?【固定回線のデメリットから理解しよう】
固定回線・光回線の不要性は以下のようなパターンがありますが、これらは本当なのでしょうか。わかりやすく解説していきます。
- スマホは自宅でも出先でも使えるように万能な無線だからスマホだけでいい?
- 固定回線は有線で自宅外に持ち運べないから時代遅れ?
- 5Gという高速モバイル回線があるから光回線は不要?
- テザリングができるから光回線はいらない?
- 一人暮らしだから光回線はやめたほうがいい?
- 自宅にいる時間が短いから自宅に固定回線は引かない?
- オンラインゲームや動画編集をやらないなら光回線はいらない?
- 楽天モバイルのような無制限のスマホプランを契約しているなら光回線はいらない?
- 引っ越しが多いから自宅に開通工事が必要な光回線はやめたほうがいい?
- 新築住宅の壁に光回線の取付工事をするのは心理的に抵抗があるから光回線はいらない?
- ミニマリストだから固定回線は設置したくない?
- フリーWi-Fiがあるから自宅に光回線は不要?
- トラブル発生がイヤだから固定回線を引く必要はない?
※日本における光回線の人口カバー率は98%。これは光回線の整備率であって光回線の利用率は40~65%です(整備率も利用率も地域差がある)。
要するに住んでいるエリアに光回線が整備されているにもかかわらず、光回線を契約していない世帯は半数くらいあるわけ。
結論:以下の箇条書きに多くあてはまる世帯ほど光回線はいらない
- 自宅でインターネットに接続する端末の種類・台数は少ない(スマホ、パソコン、テレビ、タブレット、ゲーム機、プリンタ、光回線電話、その他スマート家電)
- 自宅でインターネットを使う人員は少ない
- 自宅でのネット使用時間は短い(とくに動画視聴時間が短い)
- 動画視聴やゲームはスマホ経由だけで大丈夫(自宅のPCやテレビで見ない)
- 動画投稿をしない(動画投稿をするとしてもアップロード速度は遅くて大丈夫な人)
- 自宅でオンラインの会議や授業をやらない
- 引っ越しが多い
光回線のいる・いらないはPCやスマホ、テレビなどさまざまな端末とともに考えるといいですよ。
固定回線のメリットとデメリット
固定回線(とくに光回線)のメリット
- データ通信量が大きくても通信速度が安定して速い(動画視聴やゲームがやりやすい)
- 基本的に通信料金は定額制・無制限だからネットを多く使う世帯ほどお得(自宅でスマホを使う際は光回線経由で使うとギガを消費しないからスマホ料金を節約できる)(1人暮らし世帯でも10人家族世帯でも月額料金は変わらない)
- 世帯内の端末の最大接続台数は10台以上(スマホ、パソコン、テレビ、タブレット、ゲーム機、プリンター、光回線電話、その他スマート家電)
- 業者によってはスマホ料金や電気代とのセット割が適用される(スマホとのセット割がある場合、スマホ1回線ごとに毎月100~1100円割引)
- 光電話(固定電話)が使える
モバイル回線でも下り(ダウンロード)はそれなりの速度が出ますが、上り(アップロード)は基本的に遅いです。
動画に例えると動画を保存するのがダウンロードで、こちらから動画を投稿するのがアップロード。光回線は上り速度も速いのが強み。

まれにカラスは光ファイバーを食いちぎることもある
固定回線(とくに光回線)のデメリット
- 最初に有線を自宅に引き込む工事がある(引き込み工事は大人の立ち会いが必要)(自宅近くに光ファイバーがないと契約できない)(固定回線が引けるエリア内だとしても建物の構造的に設置できない場合がまれにある)(設備が最初から整っていれば工事不要の場合あり)
- 最初に工事が必要であるがゆえに、契約してから実際に光回線が使えるようになるまでに時間がかかる
- 有線だから回線自体を自宅外に持ち運べない(自宅外でインターネットをやるには、スマホやモバイルルーター、各施設が契約しているWi-Fiを利用する必要がある)
- 地震や台風、カラスによる断線リスクがある
- 月額料金は3500~6500円とちょっと高い(マンションより一戸建てのほうが高い)
- 基本的に1世帯ごとに料金を支払うから一人暮らしのような使用量が少ない世帯は損になる場合がある
- 引っ越しの際に設備を撤去しなければならない場合がある
- 混雑している時間帯や地域では通信速度が少し下がる(一部のマンション以外では速度低下は大したことない)
光回線は提供エリアが限られることをデメリットに挙げる人もいますが、日本での人口カバー率は約95%と悪くありません。
※光回線の料金は一戸建てよりもマンションのほうが安いです。マンションの光回線料金は1か月あたり2500~5000円くらい。
光回線はいらない?【必要なパターンと不要なパターンがある】
ここからは、これまで解説した固定回線のメリット・デメリットをもとに、光回線が必要なパターンと不要なパターンを解説します。
スマホやテザリングがあれば光回線はいらない?
スマホのモバイルデータ通信は屋内でも屋外でも使えます(一部に圏外あり)。
光回線は外部へ持ち運べないのに、スマホは自宅はもちろん自宅外に持ち運んでモバイルデータ通信を使えるのは大きいです。

テザリングの意味
しかもスマホのモバイルデータ通信をノートパソコンにつなげれば、モバイルデータ通信ができないはずのパソコンであってもモバイルデータ通信ができます(=テザリング)。
以上が「スマホのモバイルデータ通信があれば自宅にWi-Fi(この場合は光回線)はいらない」と考える人の根拠。
確かにそれは半分くらい当たっています。
テザリングは、スマホのバッテリーの消耗が早い、通信制限あり、光回線よりも通信速度が遅いといったデメリットもありますが、自宅でパソコンをあまり使わない人にとっては使えます。

自宅に光回線があればスマホ料金を節約できる
しかし、基本的にスマホはWi-Fi経由のインターネット接続だとデータ通信量(ギガ)を消費しません。通話料もWi-Fi経由で通話アプリを使うほうが安いです。
つまり、スマホユーザーは自宅に光回線があって自宅では光回線経由でネットを使えばスマホの契約ギガを小さくできるのです。
とくに動画の視聴、OSの更新、ゲームのダウンロードみたいなデータ通信量が多いことを自宅の光回線でやるのは効果的。
スマホの契約ギガが小さくなれば当然、スマホ料金も節約できます。
- 光回線の月額料金
3500~6500円くらい
- スマホの3GBプランの月額料金
povoやLINEMOは1000円くらい。ほかの格安スマホでも同じくらい。
- スマホの20GBプランの月額料金
ahamoは3000円くらい
- スマホの無制限プランの月額料金
ドコモ「5Gギガホプレミア」は7300円くらい、楽天モバイルは3300円くらい
参考までにスマホのデータ通信量が3GBだとYouTube(HD画質)は90分〜3時間くらい視聴できます。
もし3人世帯で3人ともahamoの20GBプランの場合、約9000円かかります(ほかに通話料がかかりうる)。
しかし、この3人世帯が光回線を導入してスマホを3GBプランに移行すると以下のように安くなりうるのです。
- スマホの3GBプラン1000×3人=3000円
- 光回線⇒5000円
すなわち1か月あたり3000円+5000円=8000円となります。
自宅の世帯人員が多くて、さらに自宅でのネット使用時間が長いほど、光回線導入による節約効果は大きいです。
※スマホと光回線を同系統の業者で契約するとセット割が適用される場合があります。たとえばドコモのスマホとドコモ光(ドコモの光回線)という具合。
ただし、povoやLINEMOはセット割が適用されません。
ゲームや動画編集の事情:一人暮らし=光回線がいらないとは限らない
光回線導入によるスマホ料金の節約効果が有効になりやすいのは、自宅でインターネットをよくやる世帯、世帯人数が2名以上とかです。
単身世帯でインターネットをやるとしたらスマホ経由で、自宅では寝るばかりで、あとはほとんど自宅外にいるという人は自宅に光回線があっても持て余してしまいます。

DELL XPSノートPC
ただし、一人暮らしだとしても自宅でオンラインゲームや動画の視聴・編集・投稿、そしてオンライン会議をよくやる人は光回線の導入を積極的に検討すべき。
オンラインゲームや動画のダウンロード・アップロードは通信量が多いため、光回線以外の回線だと遅延しやすいうえに通信制限がかかりやすいからです。

動画はスマホよりもPCやテレビのほうが大きいため迫力があります。PCやテレビでネット動画を見たい人には光回線が向いています。
上の画像で赤く囲ったところに注目してください。インターネットの項目は「ブロードバンド接続」と書いてありますよね。
ブロードバンドとは100Mbps以上という通信速度を出せるインターネット回線を意味します。
100Ⅿbpsを安定的に出せるインターネット回線は光回線とCATV回線しかありません。
※CATV回線は光回線が少し遅くなった有線のネット回線。
※一般にネット回線速度は100Mbpsという値が出続けていれば快適。光回線の速度は一部のマンション以外は300Mbps~500Mbps出ますが、スマホは1~150Mbpsくらいと幅広いです。
※モバイル回線でも地域や時間帯によっては100Mbpsは出せますが、さまざまな条件下で最も通信速度が安定して速いのは光回線です。


オンライン会議は光回線でなくても一応できますが、それだと遅延してオンライン会議の流れに乗り遅れる場合があります。
光回線のほどんどは定額制ですが(3000~6000円くらいで使い放題)まれに段階料金制をとっている事業者もあります。段階料金制の事業者は光回線の使用量が少ない世帯にとっては安いです。
参考記事
楽天モバイルがあるなら光回線はいらない?
楽天モバイルの無制限プランは安いですしテザリングもできますから「光回線はいらない」という声もあります。
しかし、現状の楽天モバイルは対応エリアや通信速度に難があります。
楽天モバイルの通信速度が悪くない地域だとしても、モバイル回線はauやドコモみたいな大手キャリアでさえも上り速度(アップロード速度)が速くありません。
したがって、楽天モバイルの無制限プランだけに頼って光回線を導入しない世帯像は以下のようになります。
- 自宅でネットをあまりやらない
- あるいはネットをよくやるとしても自宅の端末はスマホだけで十分(自宅でPCやタブレットはテザリングで少しやる程度)(テレビでネット動画を見ない)
- オンラインゲームや動画投稿をしない
5Gがあるから光回線はいらない?

ネット回線も新しい世代のほうが速い
5Gとは「第5世代移動通信システム」という意味。要するに5Gとは高速のモバイル回線です。
モバイル回線の通信速度は4G(フォージー、第4世代移動通信システム)よりも5G(ファイブジー、第5世代移動通信システム)のほうが速いです。
5Gを使うにはユーザーが5G対応の端末をもっていて、なおかつ5G対応の基地局の圏内である必要があります。

5Gは4Gよりも優れた高速大容量通信と多数の端末による同時接続を特徴としています。
現在、スマホの基地局・モバイルデータ通信は4Gが一般的ですが、都会を中心に一部では5Gが普及しつつあるため「いずれ光回線は不要になる」と考える人がいるのです。
しかし、5Gには以下のような欠点もあります。
- 5Gとて通信制限がかかる場合あり(5Gは光回線のように無制限ではない)
- 5Gは無線だから光回線(有線)ほどの安定感がない
- 5Gの提供エリアは今のところ光回線よりも限定的
スマホを使っていて、もし月々のデータ通信量が契約していたギガを超えると通信制限がかかります。
この通信制限は5Gでもありますが、光回線は基本的に無制限。
つまり、光回線のほうがデータ通信量が大きいこと(動画視聴やゲーム)をやるのに向いているのです。


しかも5Gは無線だけに高層ビルや地下空間、遮蔽物の多い空間では電波状態が悪い場合があります。
この点、光回線は契約世帯までは有線でつながっていますから安定感が強いです。
自宅ではパソコンやスマートテレビを使うのもいいよ
光回線は単に速くて安定しているというだけではありません。
光回線は端末(パソコン、スマホ、タブレット、スマートテレビ、ゲーム機)の同時接続が最大10台以上は可能であり、限界までなら何台接続してもネットの通信速度や月額料金は変わりません。
スマートテレビとはインターネット接続対応のテレビのこと。ネットフリックスやYouTubeをテレビの大画面で見るのに適しています。
つまり、光回線はその世帯内でインターネットをやる人・時間・台数が多いほどお得感が増すというわけ。
スマホユーザーとしても光回線を契約して自宅では大きな画面のパソコンやスマートテレビを使うというのもありです。


スマホとタブレットとパソコンのサイズ比較
あなたが好きなYouTube動画は、小さなスマホでばかり見るよりもパソコンやテレビの大画面から見るほうが迫力があって満足感が高まりますよ。


引っ越しが多い人に光回線はいらない?
光回線の開通には工事が必要であり、それは本来4万円くらいの費用がかかります(大幅割引キャンペーンもあり)。
多くの光回線事業者はその工事費用を一括してすぐに請求するのではなく、2年~3年もの月額料金に分散させる形で回収します。
つまり、消費者が引っ越しのような私的な事情によってすぐに解約すると光回線事業者にとってはマイナスなのです。
そこで消費者が契約から短期(2年未満あるいは3年未満)のうちに解約すると、光回線事業者は解除料(違約金)をとります。
こういう違約金制度があると消費者は簡単に解約しませんから、光回線事業者は違約金制度を設けるわけ。
短期で契約を解除すると、長期契約では優遇されていた割引やキャッシュバックがなくなることもあります。
※工事費残債といって工事費をまだ支払い終わっていない段階での解約時は、残債分の支払いも請求されます。
※短期で光回線の契約と解約を繰り返すとブラックリストに載って業者間で共有され、以後、契約できなくなります(具体的に何ヶ月での解約の繰り返しがアウトかは不明)。
解除料がかからないタイミングは、2年契約なら契約24~26か月目、3年契約なら契約36~38か月目です(業者によって多少の違いあり)。
違約金の目安は月額料金と同じくらいで2500~7000円くらい(まれに違約金が0円の事業者もあるが、工事残債請求はある)。
これは2022年7月1日以降に契約した世帯の額であり、それ以前に契約した世帯の違約金はもっと高いです。
まあ微妙な金額ですが、引っ越しが多い世帯は光回線の導入をためらうでしょう。
しかし、中古住宅で前の住人が光回線を使っていて設備がまだ残っているのなら簡単に開通できる場合があります。
とくに最近のマンションやアパートでは新築だとしても開通が簡単な場合が多いです。
もし光回線の解除料や工事残債が高くないと判断するなら、引っ越しが多いとしても光回線を導入するのもあり。
※引っ越し先でも同じ光回線を使うなら手数料類は安くなりますが、NURO光は提供エリアがほかの光回線より狭いのが欠点(引っ越し先で使えない可能性あり)。
※光回線の中でもフレッツ光から光コラボに変える際は工事費や解約金はかかりません(新たな契約先で事務手数料が3000円くらいかかるだけ)。
光回線は開通までに時間がかかりやすい
一戸建て住宅で現状では何もネット設備がない場合、光回線が開通するまでに1~2か月くらいかかります。
そこで一部の光回線業者は光回線開通までにモバイルルーターを無料~低料金で貸し出してくれますが、それでも引っ越しが多い世帯にとって1~2か月のロスは大きいでしょう。
新築だから光回線の開通工事はしたくない?
光回線を新たに導入する際は、自宅近くの電信柱にある光ファイバーを自宅内部に引き込む工事が必要。
そのあと、さらに家屋内に光コンセントとルーター(中継器)を設置します。
外壁工事や宅内工事の際はその家の住人が立ち会う必要もありますし、外壁工事の際は少し穴を外壁にあける場合もあります。
そのため、とくに新築一戸建て住宅の住人は「新築の壁に穴をあけるのか…」「立ち会う必要があるのか…」と工事をためらう場合があるでしょう。
確かに工事時に大人が立ち会うことは避けられませんが、外壁に穴があくとは限りません。
光ファイバーを自宅に取り入れるための穴はエアコンや電話線など既存の配管を使うのが基本であって、それとは別の穴をあけるのは最終手段だからです。
自宅の外壁に穴をあける可能性をためらう方は、工事業者に壁に穴をあける度合いをたずねてみるといいでしょう。

光コンセントの例
マンションの光回線の場合、まずファイバーケーブルは共用設備部に集約され、そこから各世帯に供給されます。
つまり、マンションは共用設備さえ整っていれば一戸建てよりも工事が簡素になりやすいのです。
工事がいらないパターン
光コラボはフレッツ光を借りているサービスですから類似性はかなり高いです。
そのため、すでにフレッツ光の設備があってフレッツ光または光コラボを契約する場合、工事は必要ありません。
しかし、光コラボ・フレッツ光と、独自回線・電力系回線は設備が違いますから、光コラボ・フレッツ光の設備がある世帯が独自回線や電力系回線に変える場合は工事が必要です。
ミニマリストだから固定回線の設備は設置したくない?
光回線を引くと最低限、必要になる機器は、ONU(終端装置)、無線LANルーター、そして数本のケーブルです。
ONUと無線LANルーターが一体化した装置も一部にあります。
ホームルーターなら、本体があって、その本体から出ている電源ケーブルを差し込むだけでネットが使えます。
モバイルルーターなら内蔵バッテリーさえ充電されていればワイヤレスで使えます。
あるいは楽天モバイルの無制限プランとテザリングを使うという形もあります。
つまり、ミニマリストとして設備の少なさを重視するとすればホームルーター、モバイルルーター、無制限プランのスマホが合っていて、通信速度を重視するなら光回線だといえます。
複数人で住んでいる世帯なら光回線で、ミニマリストの1人暮らし世帯なら光回線以外を選んでもいいかもしれません。
フリーWi-Fiがあるからいらない?
昨今ではコンビニのフリーWi-Fiは減っているとはいえ、それでもチェーン店系カフェや図書館などに行くと高い率でフリーWi-Fiがあります。
このような外部のフリーWi-Fiを利用しまくれば、自宅にネット回線はいらないかに見えます。
しかし、フリーWi-Fiはだれでも簡単に入れるだけあって中には悪さをする輩もいます。
そのうえフリーWi-Fiは1日の利用回数や利用時間が制限されていることがあります。
以上を考慮するとフリーWi-Fiは情報検索や動画視聴などにとどめるべきであって、どこかにログインしたり、金融や機密情報のやり取りをするのには向いていません。
利用時間についても強制的に制限されていますから、フリーWi-Fiは補助的に使うくらいがちょうどいいでしょう。
大学や職場のWi-Fiは検知されるかも
たとえば大学生なら所属大学のWi-Fiが自由に使えるはず。したがって、大学生は大学のWi-Fiを使ってもいいかもしれません(一応セキュリティは確認すべき)。
大学のWi-Fiはそこの大学に所属している人しか使えない以上、そこらへんのフリーWi-Fiよりは安全性が少し高いと思います。
しかし、犯罪や著作権違反、特定の娯楽(とくにあっち系)に関する通信は大学側のセキュリティに検知される可能性があります。
やはり大学には学生がたくさんいますから、すべての学生を常時監視するのは現実的ではなく、特定の方法でネットを使った人だけを検知する仕組みになっているのです。
会社員や公務員にとって職場のWi-Fiの使い方に対するルールはもっと厳しいはずです。
つまり、学校や職場のWi-Fiだとネットの使い方が検知されるため、大学生や社会人のうちスマホのモバイルデータ通信では物足りないと思っている人が自宅で自由にネットを使いたいのなら自宅に光回線を導入すべき。

どんなネット回線でも障害発生はありうる
どんなネット回線でも自然災害でもないのにたまに電波障害・トラブルが生じてネットにつながりにくくなることがあります。
これはどうにもなりませんから基本的には回復を待ちましょう。
自主的に何らかの修理を依頼しないと回復しない場合もあります。
トラブルの発生率に業者間の明確な差はありません。
業務用などでネット回線がとてつもなく重要という方は、光コラボと独自回線という系統の違う光回線を契約することで対処できます。
あるいはモバイルルーターやホームルーターはそれぞれの携帯キャリアの基地局経由ですから、こちらも光回線の代替手段になります。
ここまでのまとめ:以下の条件にあてはまる人ほど自宅に光回線を導入すべき
- 自宅でインターネットに接続する端末の台数が多い(スマホ、パソコン、テレビ、タブレット、ゲーム機、プリンター、光回線電話)
- 自宅の大画面(パソコンやテレビ)でYouTubeやネットフリックスといったネット動画を数多く見たい
- その世帯の人員が2人以上(光回線は自宅で使う人数が多いほどお得)
- スマホの契約ギガを少なくして節約したい(とくに自宅でスマホをよく使う人)
- 世帯内のだれかは自宅でのネット接続時間が長い
- 動画の投稿や配信をするから通信速度は速いほうがいい(上りの通信速度が速いのは光回線)
- 一人暮らしだとしてもゲームや動画編集をやる
- オンラインの会議や授業でネット接続の安定感を重視する
- 引っ越しが少ない
- 大学生や社会人のうちスマホのモバイルデータ通信では物足りないと思っている人が自宅で自由にネットを使いたい場合
光回線を導入しない人物像としては、自宅ではスマホだけで間に合う1人暮らしの世帯が典型的です。
たとえば1人暮らしの大学生なら自分のスマホ・ノートPCと、大学や友人のWi-Fiをうまく使えば固定回線はいらないといえます。まあ自宅に固定回線があるほうが便利ではありますけどね。
光回線が無理ならドコモhome5Gホームルーター
なお光回線のような開通工事がイヤで、自宅では工事不要のインターネット回線を設置したいというのであればドコモhome5Gホームルーターがおすすめ。
ホームルーターを建物内に置いて、あとはケーブルをコンセントに挿せばインターネットができるようになります(工事不要)。
自宅が光回線の提供エリア外だという世帯にもいいですよ。

お手軽なだけに通信速度や安定感は光回線よりも劣りますが、ドコモhome5Gはホームルーターの中では速いほうです。
5Gエリア内なら5Gの高速通信も利用できますしデータ通信量も無制限(どれだけ使っても料金は一定)。
月額料金は税込み4950円ですが、ドコモのスマホユーザーはスマホ料金が毎月最大1100円割引されます。