光回線が来ない(整備されない)理由
- 田舎に光回線を整備するのは経済効率がよくないから(とくに山奥や離島は効率が悪い)
- あまり田舎度は高くない地域なのに運悪く空白地帯になってしまった(そのエリアの何世帯もが申し出れば整備される可能性あり)
- 基本的に都会の人はせっかちだが、田舎の人はのんびりしている傾向があるため高速のネット回線をもとめない
- ネット回線は混雑している地域や時間帯ほど通信速度が遅くなるが、田舎は人口が少ないためいつどこでもそれなりに速いから、速さをもとめる必要性が欠ける
参考:光回線が契約できない理由の候補
- 提供エリア外である
- 建物や周辺環境に問題がある
- 集合住宅の場合、大家や管理会社が許可しない
タップできるもくじ
光回線が来ない(整備されない)理由
そもそも光回線は有線型のインターネット回線(自宅内では無線にできる)であり、光ファイバーとそれを支える電信柱が必要です。
自宅のすぐそばに光ファイバーケーブルが敷設されていないと自宅に引き込んで利用開始できません(大都市では地下埋設の場合あり)。
そのため、光回線の契約を検討している人はまずNTT東日本・NTT西日本などで自宅が提供エリア内に入っているかを確認します。
マンションではまず共用部へケーブル・設備を集約して、そこから各部屋へつなげる仕組みをとっています。
新規で光回線を契約するなら引き込み工事は避けられません(最初から導入済みの住宅はのぞく)。
田舎やアメリカの光回線普及率が低い理由
光回線の整備事業者としては一軒一軒の住宅・法人ビルの密度が狭い地域のほうが収益率が高いですから、都会を中心に積極的に整備したくなるのです。
逆に田舎は一軒あたりの面積が広いうえに、となりの建物との間隔が広いですから収益率は悪いです。
光回線の整備には公益性があるとはいえ、それでも山奥とか人口の少ない離島は光回線の整備率は厳しいといえます。

海底ケーブル
とくに離島だと海底ケーブルで本土とつなぐ必要がありますし、離島は基本的に人口密度が低いですから未整備率が高め。
具体的に総務省統計によると光回線の世帯カバー率(人口カバー率、整備率)は2020年3月末で99.1%ですが、離島が多くて有名な長崎県のカバー率は約92%と日本の中では低いです。
まあ、それは光回線の整備率であって光回線の利用率は40~65%ですけど(地域差がある)。
ちなみにアメリカはIT先進国ですが、国土の面積と建物間の距離はかなり広いため光回線の普及率は低いです。
アメリカはインターネットの普及率はかなり高いんですけどね。
アメリカのインターネット回線は電話回線やケーブルテレビなど日本では廃れつつある回線も使っているのが現状なのです。
都会の密度は通信速度の遅さにつながる
田舎は田舎でも日本では村・町役場や大きめの商店がある地帯では光回線が意外と整備されています。
ちなみに管理人はかつて四国や北海道の田舎に少し住んでいた時期があり、そこの人々はのんびりとしていたことが記憶に残っています。
一方、東京、神奈川、大阪の人は歩く速度が速いという統計もあるように基本的にせっかち。
田舎の人たちはスーパーでレジを待つ際はのんびりしていますが、都会だと少しでも待っている人数が少ないレジ列に並ぼうとする人が多いです。
田舎と都会の気質の違いに加えて、そもそもインターネット回線は混んでいる地域や時間帯ほど通信速度が遅くなる性質があります。
田舎は閑散としていますからネット回線の混雑はほぼ無縁ですが、都会では(とくにマンションでは)ネット回線の混雑は切実な問題です。
光回線がエリア内なのに開通工事ができない理由
光回線は提供エリア内なのに、河川や国道をまたぐ工事が必要な場合は導入できない場合もあります。
ほかにもマンションやアパートだと管理会社や大家さんが許可しないために導入できないもあります。
集合住宅の光回線は共有設備にまず集約して、そこから各部屋に配線するという仕組みになっていますから、おおもとの許可が必要なのです。
エリア拡大の予定・要望
人口や建物がある割にたまたまエリア外になってしまった地域も一部にあるでしょう。
そういう場合、役所とともにNTTに申し出れば光回線が整備される可能性もあります。
山奥や離島でなくて人口が一定数いれば整備される見込みはあります。
まあ仮に承諾されたとしても敷設までには時間がかかりそうですが。
光回線がエリア外の人はどうすればいいのか
それでも光回線がエリア外なら
- モバイルルーター
- ホームルーター
- スマホのテザリング
以上は携帯キャリアの基地局を使用しますから、光回線とはエリアがちょっとズレています。
まあ最終手段として光回線がエリア内のところへ引っ越すという手もありますけどね。