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IT社会

インターネットが普及した理由【むふふも絡んでいる】

PCやスマホの世帯保有率の推移
総務省の2020年統計によると日本における個人のインターネット利用率は83.4%、そして2021年度における日本の世帯ごとのパソコン保有率は約70%、スマホ保有率は89%となっています。

感覚的にも日本の学校や職場を見渡すとパソコンやインターネットはかなり普及しています。

そこで今回はインターネットがなぜ急速に普及(発達)したか理由・背景を解説していきます。

中盤~後半ではインターネットが普及しない国の事情やリープフロッグ型発展も述べます。

結論から申し上げますと以下の8つが日本で普及した理由でございます。

  1. コストの下落(PCやインターネット回線の価格が下がればネットユーザーは増える)
  2. 操作の容易化(端末やインターネットの操作が簡単になればネットユーザーは増える)
  3. 商機とコンテンツの充実(ネットビジネスは稼げると考えた企業がコンテンツを充実させ、それを見たがる人が増えてきた)
  4. 日本は既存の電信柱や電話線が大量にあって、初期はそれを利用する形でインターネット回線を普及させた
  5. 先進国の政府や大企業は国策としてインターネット整備を推し進めた(インターネット整備は次世代の企業経営や国家運営にとってプラスになると考えられた)
  6. スマホをもっていないと仲間外れにされやすいから、みんなスマホを所有してインターネットをするようになった(とくに日本は同調圧力が強い
  7. 日本人はパソコンやスマホを買えるだけの購買力と、インターネット回線を整備できるだけの技術力と経済水準があった
  8. 日本は国土が人口の割には広くないためインターネット回線を整備しやすかった(広大な国にインターネット回線を行きわたらせるのは大変)

コンテンツの充実においては男性諸氏が好きな「ムフフ」も絡んでいます。

インターネットに接続できる端末

インターネットの普及とともに進化した端末

参考:スマホはなぜ作られた?

  • スマホは携帯電話およびパソコンの進化版として作られた(スマホは個人単位で携帯できるパソコンのような端末)

参考:スマホはなぜ普及した?

  • スマホは従来の携帯電話に置き換わるような形で普及していった(PCだとデカいがスマホなら小型で便利)
  • 辞書、時計、電話、カメラ、保存ディスク、音楽プレーヤー、クレカ、テレビ、カーナビ、電卓、ゲーム機などの諸機能がすべて小さなスマホ1台に入っていて超便利だから

たとえばスマホカメラで写真を撮ったら、保存、編集、SNSなどへの送信などもスマホ1台でできます。

  • スマホで出退勤を管理したりネット認証を行うように、もはやスマホがないと普通の活動ができなくなりつつあるから(出所直後の人とかは厳しい)
  • スマホは個人単位の端末であり個人化の流れとして普及した(たとえばテレビ中心の時代でテレビは一家族につき1台をみんなで共有して見ていたが、現代では各自のスマホで好きな動画を見る)
  • PCのキーボードよりタッチパネルのほうがとっつきやすい

昔から携帯電話やPCを普及させようという動きはありました。

そのほうが人々にとって便利ですし、政府としても事務を合理化できますし、ネットビジネス企業は儲かるからです。

PCはサイズの大きさや持ち運びにくさが欠点であり、携帯電話は処理性能の低さが問題でした。

しかし、技術革新によって今のスマホのような小型サイズでもPCに近い性能をもたせられるようになりました。

今、スマホをもっている現代人は小型PCをもっているのと同じようなものなのです。

インターネットが普及した理由と簡単な歴史【スマホやパソコンも関連】

そもそもインターネットの原型はARPANET(アーパネット)というアメリカ国防総省が資金提供したことにより実現した通信ネットワークであり、1960~1980年代ではおもに学術目的に使われていました。

その後、インターネットは世界的な商業化の波に乗って大きく発展することになります。

インターネットはいつからどのように普及したか
年代 インターネットの主な普及層(日本) IT関連の出来事
1980年代 (パソコン通信の時代) 1984年,日本の3大学を結んだネット開始
初代Macintosh発売
1985年,日本初の携帯電話発売,NTT設立
1990年代(Windows95登場前) (パソコン通信の時代) 1991年,世界最古のWebページ公開
1992年,日本初のネット商用利用開始
ポケベルブーム
1990年代(Windows95登場後) PC⇒多くの法人、一部の家庭
携帯電話⇒一部の個人
Windows95登場に伴うPC普及
Appleの暗黒時代
ITバブル
家電量販店の躍進
PHSの普及
1999年,ADSLの開始
1999年,ドコモのiモード開始
2000年代 PC⇒多くの法人や家庭
携帯電話⇒多くの個人
(スマホ=小さなパソコン)
3G、写メール開始
2001年,初代iPod発売
2001年,家庭用光回線の開始
国産PCメーカーの撤退や統合
YouTubeやニコニコ動画の登場
2007年,iPhone登場
2010年代 高齢者や中学生までもスマホユーザー SNS普及
ガラケー衰退
GAFAMが勢力拡大
街中にフリーWi-Fiが普及
生配信動画が活発化
2020年代 小学生までもスマホユーザー フリーWi-Fiが減るという逆行現象
スマートテレビの普及
Web3.0時代?
生成AIの躍進

※スマートテレビとはインターネットに接続できるテレビのこと。今やスマートテレビじゃない新品テレビは少ないです。

※ワールド・ワイド・ウェブ(WWW)とはインターネットのページが相互に接続されていて、共有、閲覧、検索しやすくなっている体系のこと。

要するに人々がオンラインでつながるのを効率化したシステムだとお考えください。

昔のパソコンはとっつきにくかった

現在でこそ日本人の多くはパソコンやスマホを通じてインターネットを気軽に楽しんでいますが、1980~1990年代半ばまでのパソコンはとっつきにくいものでした。

さらに1998年あたりまでは携帯電話やPHSは一般人にほとんど普及していませんでした。

ms dos

MS-DOSの画面

1990年代前半、パソコンを起動させると上記のような画面が出てきました。

MS-DOSはコマンド入力によってすすめる操作が難しいパソコンであり、ゲームのグラフィックもかなりしょぼいものでした。

このころのパソコンで一部の技術者や大学生たちは「パソコン通信」といって仲間内だけで情報交換やコミュニケーションを行っていました。

パソコン通信とは電話回線によって仲間内だけでやり取りする閉鎖的な仕組みのこと。

パソコン通信のコンテンツは小難しいデータベースやニュースなど一般人にとって興味を大きく引くものではありませんでした。

パソコン通信初期の回線速度は300bpsくらい。これは現代の光回線の100万分の1くらいの速度。
文字だけのデータは低速でも伝達しやすいけど、動画は伝達するのが大変なんだよな。

※本来インターネットは情報機器を通じて世界中の人々とたがいにつながることができるオープンな体系を意味します。

Windows95によってパソコンやソフトの発達が加速した

正直言ってMS-DOSは難しいうえに文字だらけで初心者にとっては非常にとっつきにくいパソコンでした。

Windows10のトップ画面とアイコン

しかし、Windows95というOS(基本ソフト)が1995年に登場してからは上記に似たアイコンが数多く登場するなど操作が格段にわかりやすくなりました。

この類のアイコンはそれ以前から一応ありました。

このようにコンピュータに出す命令についてユーザーがアイコンを通じて視覚でわかりやすくとらえる体系をGUI(グラフィカルユーザインタフェース)といいます。

AndroidスマホやiPhoneのホーム画面のアイコンもこれと同じ。

それまで個人レベルだと一部のマニアしか保有していなかったパソコンはWindows95の登場を境に大衆化していったといえます。

機械は「便利」「操作が簡単」「価格が手ごろ」という条件がそろうほど普及しやすいのです。

OSのオープン化と統一

パソコンの普及にはUNIXやLinuxというOSも関わっています。

UNIXというソフトおよびそれが動作するコンピュータは1990年ごろの時点で数百万円はするなど一部の業務用でしかなく、さまざまな法人が独自に使っていました。UNIXのライセンス料もかなり高い水準でした。

しかし、一部の技術者はUNIXにならってLinuxというOSを公開しました。Linuxは便利でありながらもだれにでも自由に利用できるものでした。

Linuxの登場を機にコンピュータソフトも大きく発展したのです。

昔は大手PCメーカー各社が独自のOSをつくっていましたが、90年代半ばからApple以外のPCのOSはMicrosoftのWindowsシリーズにほぼ統一されました。

MicrosoftがWindowsを開発して他のメーカーはWindows搭載パソコンをつくるという分業体制は90年代にできあがったのです。

Windows95の登場以降にインターネットは発達した

Windows95

Windows95の登場によってパソコンの操作は簡単になり、日本のパソコンメーカーや家電量販店は重点的に販売するなど家庭へのパソコン普及の一大契機となりました。

それに少し遅れる形でインターネット回線も普及されていきました。

昔の『こち亀』では「インドーズ95億」というPCネタも出てきて面白かったなw
90年代の『こち亀』やWindows95に慣れ親しんだ男性はPCに詳しいよ。

日本の国土やインフラ事情は普及にプラスになった

光ファイバーと電線の見分け方

インターネット回線の整備に関して、Windows95の登場以前から日本の街中には電信柱と有線(電話線や電力線)が至るところにありました。

とくに日本は固定電話の普及率がとても高かったです。

固定電話機

固定電話機

そして初期のインターネット回線はダイヤルアップ接続、次にISDN⇒ADSLといって既存の電話回線を利用する低速回線が主流でした。

日本は既存の電話回線をインターネット回線として利用しやすい環境だったのです。

※日本の電話回線や光回線を整備したのはおもにNTTです。光ファイバーの技術自体は日本のNECが有名。

※現在、主流の光回線は電信柱に設置されている光ファイバーを住宅内に引き込むことで開通します。地域によっては地中化されていますけどね。

※一般家庭用に光回線が普及し始めたのは2003年から。

携帯キャリアの基地局

携帯キャリアの基地局

※モバイルデータ通信は携帯キャリアの基地局を経由する無線によるインターネット接続です。

リープフロッグ型発展の脅威:日本は老人と既得権が強い

電話回線やインターネット回線に関して、一般に日本および先進国は以下のような発展をたどってきました。

  1. 電話回線すら整っていない未開状態
  2. 固定電話回線の普及(有線)
  3. その電話回線を使った低速インターネット回線(ダイヤルアップ接続、ISDN、ADSL)と、携帯キャリア基地局のモバイルデータ通信(無線)
  4. 光回線(有線の高速インターネット回線)とモバイルデータ通信(無線)

現在の日本の高齢者は2の固定電話時代が長かったため現在の4に抵抗をもっていて、それが国全体のIT発展を滞らせたりします。

いわゆるキャッシュレス化の遅滞や、紙新聞がしぶとく生き残っているのもそれと似たような現象。

ここでは2に属する法律や設備、付随サービス、そして高齢者の意識やITスキルを4型に変えるのにとても苦労します。

とくに日本のお年寄りは長生き。
国会議員も既得権に絡んだ老人が多いね。
USBすら知らないサイバーセキュリティ大臣がいたのは笑えるようで笑えないな。

しかし、新興国の中にはリープフロッグ型発展を成し遂げた国があります。

リープフロッグ型発展

このように飛び越えるタイプの発展を「リープフロッグ型発展」と呼びます。

Leap(リープ)=跳ねる
Frog(フロッグ)=カエル

2~3の段階を経ず一気に4の段階に達した新興国があるのは、2~3にもとづく抵抗要素(法、設備、付随サービス、高齢者の抵抗)が薄かったためです。

今や中国の電子決済やシェアリングエコノミーは農村部にまで浸透していますから。

中国や台湾のIT産業の発展は驚異的。
中国ではお店がキャッシュレス事業者へ支払う手数料が無料~安いのも大きい(日本は手数料が高い)。
中国は偽札が多いからキャッシュレスがすすんだともいえる。
日本は偽札がかなり少なくて現金の信頼度が高いんだよな。

コンテンツの充実にもとづく発展の循環

そうやってインターネット回線が整備され始めると、世の中のインターネットユーザーとしてはインターネット空間におけるコンテンツの充実化をもとめます。

世界中の企業としてもインターネットに大きな商機をもとめ始めました(先進国では1990年代後半~)。

つまり、次のような循環が生まれたのです。

  1. インターネットコンテンツの発達
  2. その発達したコンテンツを見たがる人が増える
  3. 自分の住所付近にインターネット回線が整備されていない人は「私の住所付近にもインターネット回線を整備して」とNTTや政府にもとめる
  4. インターネットユーザーが増えるとインターネットビジネスを展開する企業がますます増えてコンテンツが充実する

インターネットは24時間にわたって好きなタイミングで好きなコンテンツを閲覧できますから、どこの地域でも人々がインターネットを使いたがるのは当たり前。

今や就職のウェブテストや行政の手続きまでオンライン化されていますからインターネットの利用価値はかなり高いです。

スマホで動画視聴

検索エンジンの広告ビジネスがコンテンツを発達させた

インターネットでコンテンツが増えたパターン

インターネットでコンテンツが増えた基本パターン(YouTubeも同じ)

現在ではサイト運営は個人でも割と簡単にできるため個人ブログも増えました。まあ個人がブログ運営で大きな収益を出すのは大変ですけどね。

ちなみにライブドア事件で有名な堀江貴文さん(ホリエモン)が東京大学を中退して「オン・ザ・エッヂ」というインターネットビジネス企業を設立したのは1996年。

ホリエモンさんは先見の明があったということでしょう。

ビジネスの世界では「先行者利益」といって他者に先駆けて始めた人は大きな利益をあげる傾向があります。とくにインターネットビジネスではそれが顕著。

個人ブログ、YouTube、仮想通貨みたいな個人レベルのビジネスは先行者が大きな利益をあげました。

企業レベルで見ても今から日本企業がGoogleやAmazonに勝つのはとんでもなく難しいです。

要するにインターネットビジネスの世界では「我先に業界で確たるポジションを築いている!」という人が相次いだため、コンテンツの発展が商業的に加速したのです。

90年代後半のインターネットはパソコン経由が主流

あの有名なヤフージャパン(ポータルサイト)が登場して上記のようなトップページを示したのも1990年代後半です。

2003年あたりのヤフーはADSL(電話回線系のインターネット接続)のモデム(電話回線を使ってインターネット接続する機器)を街中で無料で配るという営業を展開していました。

これもネット普及に一役買いましたが、無料の接続装置をエサに月額料金で回収するビジネスモデルだったので批判も結構ありました。

1999年には日本語圏の巨大掲示板として有名な「5ちゃんねる」の前身である「2ちゃんねる」が生まれました(創設はあの西村博之氏w)。

折りたたみ式ガラケー

折りたたみ式ガラケー

ただし1990年代後半の電話機は固定電話とガラケーとPHSが主流であり、現在ほど性能の高いスマホはまだありませんでした。

90年代後半はパソコンを所有していない限りインターネットにアクセスしにくかったのです

1990年代後半、日本やアメリカの株式市場はITバブルと化したよ。
今をときめく米国大企業のAppleは1990年代は暗黒時代だったんだよな。

携帯電話経由の初期インターネットはiモード中心

1990年代後半~2010年にかけて日本企業としてネットコンテンツを大きく充実させた企業は、ヤフージャパン、NTTドコモ、ドワンゴ、ニフティなど。

ドコモのiモードも初期はかなり役立ちましたし、かなりの普及速度でした(1999年~)。

ドコモのiモード

ガラケーから見るiモード

iモードは今となってはしょぼく見えるとはいえインターネットの先駆けでした。

2000年前後、iモードはガラケーでよく見たなぁ。

大手のテレビ局や新聞はネットに拒否感を示していたような時代もありましたが、結局は無料配信にも付き合ってくれました。

このあたりの企業は栄枯盛衰があります。

一昔前の各国政府は新聞やテレビの世論を気にする割合が大きかったものの、現代ではSNSの世論を気にする割合が大きくなっています(日本ならTwitter)。

まあTwitterを積極的に運用する政治家はかなり増えましたからね。YouTubeコメントの存在感も増している気がします。

新聞や書籍類が衰退したのはインターネットの普及が原因か

  • 新聞やテレビの社会ニュース矢印インターネットなら無料で見られる(有料部分もある)
  • スポーツニュース矢印地上波テレビが放映しない試合でも無料で途中経過がわかる
  • 各種スポーツや趣味系のメディア矢印ほとんど無料で見らえる
  • 天気矢印インターネットなら最新の天気予報が細かい地域ごとにすぐわかる
  • 地図矢印Googleマップなら更新もしてくれる(道路やお店が変わったらやがてGoogleマップは更新されるから地図帳のように買い替えなくていい)

インターネットの回線料金は光回線の場合は1か月につき5000円前後が基本。これで世界各地の情報が見放題。

たとえば新聞社やテレビ局が報道している政治情報は政府が発表している情報が主であり、政府発表の情報は一般人でも簡単に閲覧できます。

新聞の購読料は1か月につき4000円前後で偏向報道が結構あります。また雑誌や地図帳などは1冊あたり1000円前後です。

どう考えてもインターネットのほうがコスパが高いうえに多様な情報に出会えますから、新聞や書籍類が衰退してインターネットが伸びたというわけ。

ここ10年くらいでNHKの受信料が強く批判されるようになったのも、1年間で2万円以上もかかるうえにネットの無料メディアがあまりにも充実してきたからです。

インターネットが発達していなかった時代のNHKは今ほど強く批判されていなかったんだけどな。
NHKはなくなればいいわけではなく、見たい人だけが有料で見るほうが時代に合っている。

コンテンツの「むふふ」や出会い系は普及に貢献した

コンビニ・ローソン

さて、1990年代のコンビニエンスストアやレンタルビデオ店ではあそこ関連のメディアがたくさん並んでいました。もちろん有料です。

しかし、現在ではコンビニやレンタルDVD店のあそこ関連の売り場は縮小する一方。

これもインターネットではあそこ関連の画像や動画を安く大量に見ることができるから。

とくに日本だと表向きは規制がうるさいですが、インターネット空間では海外サーバーを経由して修正なしのあそこが大量にアップされています。

80年代からのビデオデッキ普及にはあそこを自宅で見たい人が、90年代後半からの携帯電話普及には出会い系をやりたい人が大きく貢献したようにあそこ関連のパワーはすごいんです。

パソコン普及の理由と歴史【スマホは小さなPCとして普及】

パソコンの部品生産のグローバル化と価格下落もインターネットの普及を強く後押ししました。

PCメーカーは組立屋さん、自作PCは部品の寄せ集めにすぎない

PCおよびマザーボードの構造

そもそもパソコンは、OS、CPU、メモリ(一時的な記憶装置)、ストレージ(長期的な保存装置)、マザーボード(基板)、電源ユニット、ケース(全体を包み込む箱)といった各部品を組み合わせることで完成します。

以上の部品規格はAppleのMac以外はほぼ共通化しています.

そしてデスクトップPCで部品を組み合わせるのに必要な道具はプラスドライバー1本だけ。

自作PCはプラモデルを組み立てるくらいの難易度になってしまったため、自作PCも大衆化・普及したというわけです。

90年代からPC価格は本格的に下がっていった

1990年代後半においてインターネットにアクセスする際の端末はパソコンがほとんどでした。

1990年代のパソコンは現代の主流スペックに比べると格段に性能が低いにもかかわらず20万円はくだらないシロモノでした。

しかし、1990年代後半からはパソコンの部品生産や組み立ては中国、台湾、韓国といった人件費の安かった国に拠点が移りました。

1980年代半ば以降は円高だったのも日本国内の製造業にとって痛手だった。

※1990年代前半までは「冷戦」という大きな国際問題があったため中国や台湾の発展は遅れていました。ただし、韓国は1988年の時点でソウルオリンピックを開催するなど発展がやや先行していました。

※パソコンは半導体が多く使われています。半導体は欧米発祥の技術だったのですが1980年代に日本は世界トップクラスのシェアを誇っていました。これに危機感をもったアメリカは、日本にとって不平等な半導体協定をむすばせ、日本のシェアは急落していきました。

新興国での生産によって日本の半導体・PC産業は空洞化したものの、パソコン価格は性能の割に下がったため日本人はパソコンを所有しやすくなったのです。

「サーバー」と呼ばれると業務用のインターネット向けコンピュータも価格は性能の割に下がっていきました。

Windows2000

DELLはアメリカ企業だが中国で安く生産する

現代のコンピュータの基礎はノイマンという超天才科学者によって確立されたよ。

ノートパソコンの小型化も普及につながった

薄い~厚いノートPC3台

一番下は2007年ごろの古いモデル

1990年代からはノートパソコンが積極的に開発され、それは現代に至るまで薄型化されました。

ノートパソコンは薄型化されたためにビジネスマンや大学生はノートパソコンを持ち歩きやすくなり普及したというわけ。

2010年代の日本で街中にもフリーWi-Fiが普及したのは、スマホやノートパソコンなどモバイル端末からインターネットにアクセスできるようにするためです。

しかし、2020年代においてフリーWi-Fiが縮小されつつあるのはコンビニに長々と駐車されるなど店の客回転が悪くなったから。

スマホがあればPCがなくてもインターネットにアクセスできる

1990年代後半のインターネット回線は現在に比べるとかなり遅いうえに大容量の通信に適していませんでした。

また1990年代後半のガラケーはオンラインの画像や動画を快適に映し出せるほどの性能がありませんでした。

ノートPCとスマホとガラケー

右端がガラケー

しかし、1999年あたりからは速くて大容量のインターネット回線が普及し始め、ガラケーでもインターネットにアクセスできるようになりました。

ガラケーは画面が小さすぎるうえに動作速度が遅いという欠点があったため、やがてスマートフォンが普及し始めました(スマホの登場自体は90年代)。

スマホは小さなパソコンみたいなものだよ。

スマホとモバイルデータ通信によってパソコンや光回線がない家庭でもインターネットにアクセスできるようになったのは普及にとってかなり大きいです。

ガラケーについて電話機能しか使わない人は大勢いましたが、スマホを買ったのに電話機能しか使わない人はあまりいないでしょうから。

21世紀のゲーム市場では手軽にできるソシャゲが増えたのも、スマホ普及によってゲームを手軽にやりたがる層が増えたからです。

基本的にパソコン単体でインターネットに接続するには光回線かホームルーターかモバイルルーターが手近に必要です。

しかし、スマホは光回線やホームルーターが手近になくてもモバイルデータ通信(携帯電話の基地局経由)によってインターネットに接続できます。

巨大IT企業の問題も生まれた

YouTubeトップ

2005年には無料動画のプラットフォームとして有名なYouTubeが運営を開始し、2006年にはGoogleに買収されました。

Googleは先見の明があったな。

当初のYouTubeはすでに完成した動画を配信するばかりでしたが、やがて生配信も活発化していきました。

ちなみに日本のニコニコ動画は2012年あたりまでは栄えていましたが、その後、視聴者はもちろん動画投稿者にとってもYouTubeより使いにくさが鮮明になったため衰退したという感じです。

ニコニコ動画とYouTubeとでは運営者の質も違ったのでしょう。

インターネットの発達とともに巨大化したGoogle、Amazon、Facebook、Apple、Microsoftといったアメリカ企業の存在感は世界的に大きすぎるため、今や独占禁止法のターゲットにまでなっています。

とくにGoogleとAmazonとMicrosoftは日本人にとってインフラと化している。

インターネットが普及しない国や層も確実にいる

パソコン、スマホ、インターネット回線を国内に普及させるにはそれなりの経済力が不可欠です。

たとえば新品のiPhoneは最低でも5万円くらいはするため、途上国では安いAndroidスマホのほうがまだ普及しています。

まあ仮にスマホがあったとしても、発展途上国は電力供給や回線がかなり不安定ですけどね。

インターネットが普及しない国にありがちな理由

  • インターネット回線や基地局を整備したり、スマホやパソコンを手に入れるだけの経済力がない
  • 独裁者にとって都合の悪い情報が広まるのを恐れる(インターネットは国際的につながるのが基本だが、一国だけでほぼ完結したインターネットになっている独裁国もある)
  • 最貧国の下層民はインターネットの存在を知らないため、インターネット回線整備の要求を出さない
  • 宗教的な要因、あるいは教育政策の結果としてインターネットを嫌う

途上国の中には大都市圏だけインターネットが普及していて、それ以外の地域には普及していないというパターンもあります。

ちなみにアフリカのマサイ族の中にはスマホをもっている人が結構います(リープフロッグ型発展)。

IT先進国アメリカでは現代文明を宗教的に避けて大昔の文明水準のままで生きている人もいるよ。
アメリカは国土が広大で人種も思想も多様だから国土のすみずみまでインターネットを普及させるのは無理がある。

世界経済に占める日本人の経済力は昔より衰えましたが、それでもそこらじゅうにiPhoneとネット回線がひしめいている日本のネット環境は結構スゴイんです。

停電も大きな自然災害時以外はほとんど起きませんし。

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