光コンセントとは屋内に引き込んだ光ファイバーを壁付近に固定して住人にとって使いやすくしたインターネット使用向けコンセントのこと。
一般に光コンセントは光回線1契約につき1つだけ業者が設置してくれます。
光コンセントの近くにはONUという光回線業者から借りた装置を置きます。
光コンセントとONUの間は光ファイバーケーブルでつなぎます。
ONUには無線LANルーターの機能がついているタイプもあります。
LANケーブルはONUと端末の間、ONUと無線LANルーターの間、無線LANルーターと端末の間に使います。
ただし、例外的に光コンセントにLANケーブルを差し込めるタイプもあります。
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光コンセントはどこにある?【マンション】
マンションやアパートの光回線は管理者や前の家主が光コンセントの場所を決めて設置しています。
この光コンセントの場所は風変りなパターンもあります。
光コンセントはどこにある?
- リビングルーム(居間、みんながよくいる部屋、テレビのアンテナ端子の近く)
- リビング近くの部屋(家の中心部、固定電話を置く部屋)
- パソコンで仕事やゲームをするような部屋
- エアコンのある部屋
- 寝室
- 玄関、靴箱
- 廊下(玄関や廊下に固定電話を置く家もあるが…)
- ウォークインクローゼット
- 風呂場の天井裏、点検口
- 屋根裏
- 台所
- 洗面所
- ブレーカーや分電盤の近く(電気系統の場所はまとめて、というナゾ配慮?)
ブレーカーや分電盤は洗面所や台所付近にある家が多いでしょう。
これでも見つからないなら、光コンセントの有無と場所は管理会社にたずねましょう。
上記の箇条書きで示した光コンセントの場所のうち主流は1~3。
6~13のような光コンセントの設置場所は少ないと感じます。
マンションやアパートの内見や入居など、すでに光コンセントが設置済み物件を初めて見るときに「光コンセントはどこにある?」と迷う人の多くは6~13のパターンでしょう。
入居時にすでに光コンセントが設置されていたとしても、内部が老朽化していると更新工事が必要になる場合もあります。
光回線は業者やプランによって設備に違いもありますから(業者が違っても設備は同じ場合もある)、選び方によっても工事の可能性がありえます。
風呂場の天井開けたら光コンセント出てきた pic.twitter.com/SjdQYHEdB1
— taro (@taroro_tarotaro) June 13, 2023
光ファイバーは電話回線とともに引き込みやすい
そもそも光回線は有線のインターネット回線ですから家屋内に取り込む際は外壁に何らかの穴が必要。
家の外壁に穴を新しくあけるのはなるべく避けたいですから、電話回線やエアコンダクトなど既存の配管に便乗するような形で光ファイバーを取り込むパターンを優先します。
とくに光ファイバーは電話回線の配管からの引き込みが多いですから、光コンセントもまた固定電話から近い位置に設置することは割と多いです。
光コンセントはリビングルーム付近の設置が多い
一般に固定電話は家族みんなにとって共通の部屋であるリビングルーム付近に置く場合が多いでしょう。
さらにリビングルームにはネット動画が見られるテレビが置いてある率も高いでしょうから、リビングルーム付近に光コンセントを設置するのは主流なのです。
パソコン部屋に設置するのもあり
あるいはパソコンをやる部屋・書斎に光コンセントを設置するのもよくあります。
とくにデスクトップPCでオンラインゲームをやる人は遅延に敏感ですから、LANケーブルによる有線接続を好みます。
有線接続をするにはPCの近くにONUや無線LANルーターがあるほうが都合いいでしょう。
LANケーブルを長く配線しても有線接続できますが、それだとドアや足に引っかかる可能性もありますから、部屋を飛び越える形での長いLANケーブル配線は考え物です。
なぜ業者はそこに光コンセントを設置した?
光回線の工事の際、新築の一戸建て住宅では当の家主が「光コンセントはここに設置して」と依頼するもの。
しかし、中古の一戸建て住宅では前の住人の意向によって、入居時点で光回線が設置済みのマンションやアパートでは経営側の統一的な意図によって光コンセントが設置されています。
そもそも一般家庭にインターネット用の光回線および光コンセントが本格的に普及し始めたのは2003年あたりから。
現在でも「スマホさえあれば光回線はいらない」と考える人は根強くいるなど、光回線の特性を知らない人だと光コンセントの位置を間違ってしまうのかもしれません。
光コンセントが妙な位置にある理由
- マンション側は光回線の知識が欠けている
- 中古住宅で前の住人が光回線の知識を知らずに妙な場所に設置してしまい、そのまま設備が残った
- マンションの配線構造上、やむを得ず、その場所になってしまった
- マンション側は「光コンセントは目立たない位置にあるほうがいい」と気をつかっていたつもり
マンションの光回線は共用部の設備に集約してから各家に供給するという形をとっています。
そうなると、途中の配線に妙な制約ができるのかもしれません。
光コンセントとルーターの置き場所の関係
冒頭で述べたように光コンセントの近くにはONUや無線LANルーターを置きやすいです。
ここで重要なのは、無線LANルーターのWi-Fiは球状に広がるため無線LANルーターの設置場所は家の中心がいいのですが、無線LANルーターのすぐ近くに一定量の水や電磁波を発する家電、大きな金属などは置かないほうがいいということ。
無線LANルーターを置くのがよくない場所
- 大きな金属の近く
- コンクリート壁
- 電磁波を発する家電の近く
- 一定量の水(水槽、花瓶、ウォーターサーバー)の近く
大きな金属、コンクリート壁、一定量の水は近くの電波を反射・弱体化させてしまいます。
さらに金属成分が多くて大きな物体はルーターの近くに置かないほうがいいです。
とくに家電の中でもコードレス電話や電子レンジのような電磁波を発する機械は、ルーターの電波と干渉しやすいため注意しましょう。
ルーターは地べたに置くより、床から0.5~1.5mくらいの高さに置くと球状の電波が活かせます。
光コンセントの設置場所が正常化してほしい
光コンセントはみんなが端末をよく使う家の中心部に置くのが望ましいです。
逆に風呂やトイレなど水があって端末を長い時間にわたって使わない場所には光コンセントの設置は向かないといえます。
光回線は生活インフラとして必需品に近い以上、マンションやアパートの管理側には光コンセントの設置位置をもっと考えてほしいものです。