固定電話で電話をかけるには固定電話機と電話回線が必要なように、パソコンでインターネットをやるにはインターネット回線が必要です。
大学、図書館、カフェなどにノートパソコンを持ち込むとインターネットに接続できるのは、その施設がインターネット回線をもっていて無料で使わせてくれるから。
現状の自宅にインターネット回線がなくて自宅のパソコンやタブレットでインターネットをしたいのなら、インターネット回線を導入しましょう。

※2022年7月には光回線に関する法律が改正され、光回線各社は月額料金や工事費、変更・解約ルールを改めました。当サイトの記述はそれを反映しています。
最強のインターネット回線【パソコンに必要な光回線】
インターネット回線は種類、提供エリア、料金プランが煩雑ですが、おすすめの回線は割と簡単に絞れます。
月額料金の目安 | 開通工事 | 自宅外で使用 | 通信速度 | 通信制限 | |
光回線 | 3500~6500円 | 必要 | 不可 | 安定して速い | なし |
ホームルーター | 5000円 | 不要 | 不可 | 普通 | あり |
モバイルルーター | 3000~6000円 | 不要 | 可能 | ちょっと遅い | あり |
※通信制限とはインターネットの使用量があらかじめ契約した量を超えると通信速度が低下すること。光回線は通信制限がありません。
※光回線はマンション向けプランよりも一戸建てプランのほうが月額料金が高いです。
※光回線は工事費と工事期間がかかりますが、工事費はキャンペーンによって実質無料になる場合があります。
インターネット回線は以上3種類あります。
正確にいうとほかにもありますが、サービス終了が目前に迫っていますし通信速度も遅いためおすすめできません。
現在のインターネット回線は家庭向けも法人向けも光回線に人気があります。

日本のほとんどの地域ではいずれかの光回線は選べますので、光回線の中から選ぶことをおすすめします。
現代人は動画視聴やゲームといったデータ量の大きい通信が増えている以上、通信制限のない光回線は大きく役立ちますよ。
工事不要がいいのならドコモhome5G
なお光回線のような開通工事がイヤで、自宅では工事不要のインターネット回線を設置したいというのであればドコモhome5Gホームルーターがおすすめ。
自宅が光回線の提供エリア外だという世帯にもいいですよ。


上記のような装置(ホームルーター)を建物内に置いて、あとはケーブルをコンセントに挿すだけでインターネットが開通できます。
お手軽なだけに回線の速度や安定感は光回線よりも劣りますが、ドコモhome5Gはホームルーターの中では速いほうですよ。
月額料金は税込み4950円。
光回線の選び方

光回線の仕組み:自宅までは有線で、自宅内は無線か有線接続
光回線を使うには電信柱にかかっている光ファイバーという有線を自宅に引き込む工事が必要。
そのため光回線の契約時はその住宅のそばに光ファイバーがなければなりません。それが光回線の提供エリア内だという状態です。
日本で何らかの光回線が使えるエリアは人が住んでいるエリアの95%以上にもおよびますから、何らかの光回線は選べる可能性は高いです。
さらに光回線は、業者によってはスマホ料金とセットで割引してくれます。
つまり光回線は、住んでいる地域が提供エリアに入っていて、なおかつスマホ料金や電気代との組み合わせで安くなる業者を選ぶべき。
光回線は業者に連絡すれば1~2か月くらいで開通できます(繁忙期はもっとかかる場合あり)。
おすすめの光回線は世帯によって違う
当サイトの管理人がおすすめする光回線業者7コを比較表にすると以下のようになります。
一戸建て月額料金 | マンション月額料金 | おもなセット割 | 提供エリア | |
GMOとくとくBB | 4818円 | 3773円 | なし | 全国的に広い |
ビッグローブ光 | 5698円~ | 4488円~ | au、UQモバイル | 全国的に広い |
auひかり | 5390円~ | 4180円~ | au、UQモバイル | 東日本 |
ソフトバンク光 | 5720円~ | 4180円~ | ソフトバンク、ワイモバイル | 全国的に広い |
ドコモ光 | 5500円~ | 4180円~ | ドコモ | 全国的に広い |
楽天ひかり | 5280円~ | 4180円~ | 楽天 | 全国的に広い |
NURO光 | 5200円~ | 2750円 | ソフトバンク | 大都市圏のみ |
※以上の表の料金は、税込、最大速度1~2Gbps、プロバイダ料金込、有料オプションなし、キャッシュバックなし、キャンペーン割引を考慮しない、という条件です。
※光回線の料金は最初の1年間だけは毎月1000円くらいで、次の1年間からは毎月5000円くらいになる業者がありますが、上記はそういうのをのぞいた通常料金です。
※アパートはマンションプランが適用される場合もあれば、一戸建てプランが適用される場合もあります。
※どの業者も高速通信規格IPv6(v6プラス)に対応。
※業界最大手のNTTフレッツ光の月額料金(プロバイダ料金込)は、戸建てで6400~8000円、マンションは4200~6000円と高いためおすすめしていません。
※一戸建ての月額料金はGMOとくとくBB、マンションの月額料金はNURO光が最安値です。
しかし、光回線にはスマホや電気代とのセット割で安くなるパターンがあります。
またNURO光は大都市圏しか提供エリアにしていないうえに、とくにマンションに敷設する際は条件が厳しいです。
つまり、最安値の光回線、最速の光回線は契約しているスマホや住んでいる地域によって違うのです。
最大速度1Gbps~2Gbpsのプランがおすすめ
光回線の事業者は速度プランをいくつか用意している場合があります。速いほど料金は高いですし、提供エリアが狭いです。
古いマンションだと最大速度は100Mbpsに限定されてしまいやすいのですが、そういう制約がなければ最大速度1~2Gbpsのプランがおすすめ。
最大速度3Gbps以上のプランは提供エリアが狭いうえに、開通工事、LANカード、LANケーブル、ルーターなども通常より高速仕様にしないと本来の速度を出せないため費用がかさみむからです。
最大速度1Gbpsのプランでもオンラインゲームやオンライン会議、高画質動画を快適に見ることはできますから、最大速度3Gbps以上のプランは多くの人にとってオーバースペックなのです。
ただし、高画質動画を頻繁にダウンロード・アップロードする世帯なら最大速度が3Gbps~10Gbpsのプランにするのもありです。
ちなみに32GBの動画ファイルをダウンロードする場合、最大10Gbpsプランだと約45秒、最大1Gbpsプランだと約6分もかかります。
これは動画のダウンロード(端末に保存方式)時間ですから、ストリーミングで動画を見る場合はそこまで速くなくても普通に見ることができます。
セット割の中で優先すべきはスマホ
光回線のキャッシュバックはかなり複雑ですが、スマホ料金とのセット割はわかりやすいです。
というのもスマホユーザーが光回線を契約する場合、指定の光回線を選べばスマホ料金が安くなる場合があるのです。
セット割が適用されると、事業者やプランにもよりますが100~1200円くらいは割引になります。
光回線1契約に対してスマホは最大10回線くらいまでセット割が適用される場合もあるため、スマホのセット割はかなり有効。
光回線を選ぶ人はこのパターンで選ぶ人が多いです。
ドコモのahamo、auのpovo、ソフトバンクのLINEMOといった大手スマホの格安プラン(サブブランド)は光回線とのセット割の対象外です。
サブブランドは割引しなくても安いため、それ以上の割引が難しいのです。
スマホとのセット割が有効なパターンは以下のとおり。
スマホキャリア | そのスマホとセット割のある光回線 |
NTTドコモ | ドコモ光 |
ソフトバンク | NURO光 ソフトバンク光 |
ワイモバイル | ソフトバンク光 |
au UQモバイル |
ビッグローブ光 |
楽天モバイル | 楽天ひかり |
サブブランド 格安SIM |
GMOとくとくBB(セット割なし) (セット割が適用対象外の世帯はGMOが安い) |
おすすめの光回線を比較【戸建てとマンション】
最後におすすめの光回線を7コ紹介します。
どれも日本の大手企業の系列企業が運営しています(申込窓口は代理店の場合あり)。
なお以下に紹介する業者の月額料金やキャッシュバックは、当サイトのリンク経由で申し込んだほうがお得な場合があります(普通に検索するとそれより高い料金が示されたりキャッシュバックが少ない場合がある)。
GMOとくとくBB:シンプル料金で、スマホとのセット割がない世帯に最適
- GMOインターネット株式会社(東証一部上場企業)が運営
- 提供エリアは日本全国のほとんど
- 一戸建ての月額料金はずっと4708円
- マンションの月額料金はずっと3773円
- 基本的に解約違約金は0円
- 基本的に工事費は実質無料だが、土日祝日の工事や工事内容によって発生する追加料金は無料対象外
- スマホとのセット割はなし
- 高性能Wi-Fiルーターは無料でレンタル
一般にスマホとのセット割がある光回線事業者は、ソフトバンク、ドコモ、au。
これに関してGMOとくとくBBはスマホとのセット割がない代わりに、月額料金は基本的に4708円、あるいは3773円と安いです(検索するより下記リンク経由が安い)。
つまり、GMOとくとくBBはスマホとのセット割が適用されない世帯におすすめなのです。

ビッグローブ光:au、UQモバイルユーザーにおすすめ
- KDDIグループのビッグローブ株式会社が運営
- 提供エリアは日本全国のほとんど
- 「auスマートバリュー」によってauのスマホ料金は1人あたり最大1100円割引
- povoはスマホセット割の対象外
- UQモバイルユーザーのスマホ料金は1人あたり858円割引
- 一戸建ての月額料金は5478円(3年プラン)、あるいは5698円(2年プラン)
- マンションの月額料金は4378円(3年プラン)、あるいは4488円(2年プラン)
- キャッシュバックは3~4万円が目安
- 工事費が実質無料になるキャンペーンあり
auひかり:東日本のauユーザーにおすすめ
- 運営元はKDDI
- 提供エリアは東日本
- 独自回線であるため混雑しにくい
- 最大速度1Gbpsの一戸建てプランの月額料金は5390円~
- マンションプランの月額料金は4180円~
- 最大131000円のキャッシュバックあり
- 工事費の割引あるいは無料キャンペーンを行っている場合あり
- auユーザーは最大1100円も割引になる
- UQモバイルユーザーは毎月最大858円割引
- povoはスマホセット割の対象外
- 2年契約(自動更新)のプランだと更新時以外での契約解除は4730円かかる
auひかりの月額料金は他社と比べると高めに見えますが、スマホとのセット割が大きいです。
auひかりはauのスマホ料金とのセット割があるためauユーザーにおすすめ。
ソフトバンク光:ソフトバンク、ワイモバイルユーザーにおすすめ
- ソフトバンク系列の会社が運営
- 提供エリアは日本全国のほとんど
- 最大速度1Gbpsの一戸建てプランの月額料金は5720円~
- マンションプランの月額料金は4180円~
- 最大速度1Gbpsの提供エリアは広い(フレッツ光と同じ)
- 最大速度10Gbpsのプランもあるが提供エリアは狭い
- キャッシュバックは最大31000~37000円
- 光回線1契約でソフトバンクのスマホユーザーは最大10回線まで1ヶ月あたり最大1100円割引(ワイモバイルは毎月最大1188円割引、LINEMOは対象外)
- 工事費の割引キャンペーンが行われている場合あり
- 光回線が開通するまではホームルーターやポケットWi-Fiが無料でレンタルできる
- 継続契約期間は2年間(2年ごと)で、その途中で解約する場合は契約解除料がかかる(解除料は月額料金の1か月分が目安)
NURO光はソフトバンクのスマホユーザーにセット割がありますが、提供エリアが大都市圏に偏っているという制約があります。
そのためNURO光の提供エリア外のソフトバンクのスマホユーザー、そしてワイモバイルユーザーにはソフトバンク光がおすすめ。
ドコモ光:ドコモユーザーにおすすめ
- NTT系の会社が運営
- 提供エリアは日本全国のほとんど
- 最大速度1Gbpsの一戸建てプランの月額料金は5500円~
- マンションプランの月額料金は4180円~
- 最大速度1Gbpsの提供エリアはNTTフレッツ光で同じで広い
- 最大速度10Gbpsのプランもあるが提供エリアは狭い
- 光回線1契約でドコモのスマホ1回線あたり最大1100円も割引になる(離れて住んでいる家族も対象、最大20回線まで)
- ahamoは割引対象外
- 最大20000円くらいのキャッシュバック
- 開通までモバイルWi-Fiルーターが無料レンタル
ドコモ光の月額料金は高く見えますが、スマホとのセット割が大きいです。
ドコモのスマホにセット割が適用される光回線はドコモ光だけですので、ドコモ光はドコモのスマホユーザーにおすすめ。
楽天ひかり:楽天経済圏を使う人に最適
- 楽天グループの一角である楽天モバイルが運営
- 提供エリアは日本全国のほとんど
- スマホ(楽天モバイル)と光回線(楽天ひかり)の両方を申し込むと、光回線の月額料金は開通から最大12ヶ月間にわたって無料
- 2年目以降の光回線の月額料金は一戸建てプランは5280円
- マンションプランの月額料金は4180円
- 契約期間は3年ごとで、契約解除料は月額料金の1か月分が目安
- 提供エリアはNTTフレッツ光で同じで広い
- 最大速度は1Gbps
- 楽天ひかりへの加入で、楽天市場での買い物ポイント倍率アップ
- 楽天モバイルと合わせて楽天ひかりに加入するとさらにポイント倍率アップ
楽天ひかりは楽天モバイルのユーザーや楽天市場での買い物が多い人にとってお得な光回線です。
最大速度は1Gbpsと光回線としては普通ですが、提供エリアは広いため全国的に利用しやすいですよ。
NURO光:提供エリアは狭いが速くてコスパは高い
- ソニー系列の会社が運営
- 独自回線であるため速い
- 提供エリアは北海道、東京、神奈川、埼玉、千葉、茨城、栃木、群馬、愛知、静岡、岐阜、三重、大阪、兵庫、京都、滋賀、奈良、広島、岡山、福岡、佐賀の都市圏という制限あり
- 最大速度2Gbps、6Gbps、10Gbpsのプランがある
- 最大速度2Gbpsの一戸建ての月額料金は月額5200円~
- 最大速度2Gbpsのマンションの月額料金は月額2090~2750円
- セキュリティ対策ソフト(カスペルスキー)が最大5端末分まで無料
- 最大4万円前後のキャッシュバックあり
- ソフトバンクのスマホユーザーは最大1000円程度のセット割(LINEMOは対象外)
- 戸建てプランの開通工事は別日程で2回必要になるのが基本
- 継続契約期間は2年or3年で、そのあとは解約しない限り2年ごとに契約が更新される
- 途中で解約する場合は契約解除料3740円~かかる
- 開通するまではモバイルWi-Fiルーターが2か月間、無料でレンタルできる
NURO光は独自回線であるため提供エリアは狭いですが、その代わり混雑しにくいです(速さを実感しやすい)。
NURO光は2Gbpsでも十分速いうえに他事業者と比べて割安感がありますから、大都市圏に住んでいる人にNURO光はかなりおすすめ。
ただし、NURO光の中でもマンションプランの導入にはマンション内での契約戸数やマンション構造といった条件を満たさなければなりません。