- 日本企業が世界的にシェア優勢の分野光通信関連、カメラ関連、ガソリン自動車、ゲーム機
- 日本企業が世界的にシェア劣勢の分野パソコン関連、ディスプレイ関連、医療機器
ちなみにスマホは、日本企業の組み立て完成品は劣勢ですが、スマホのカメラやセンサーなど特定の部品に関しては優勢です。
次に基本的に光回線サービスの世界は分業的です。
- 電信柱の所有者NTT東日本・NTT西日本や各地の電力会社
- 光回線サービスを開始し、今も高いシェアがあり、他社に光回線設備を貸し出すほどの会社NTT東日本とNTT西日本
- NTT東西以外で高いシェアを誇る光回線のサービス会社(法人向けでも高い)NTTドコモ、KDDI(au)、ソフトバンク
- 高シェアのプロバイダOCN、ビッグローブ、@nifty、So-net
- 光回線の販売業者携帯ショップ、家電量販店、代理店(訪問販売や電話勧誘あり)
- 光回線の工事業者NTTが認定した各地の電気工事業者
- 光回線の管轄省庁総務省
光回線の世界は物理的な設備も分業的です。
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光回線のメーカー【ケーブル系の会社】
ここから先は光回線の中でもケーブル系のメーカーを見ていきましょう。
光ファイバーのメーカー
- 古河電工
- 住友電工
- フジクラ
- コーニング(アメリカ企業)
- プリズミアン(イタリア企業)
- YOFC(長飛光繊光纜、中国企業)
- ZTT(中天科技集团、中国企業)
光ファイバーは高性能のガラスやプラスチックの細い繊維です。
もともと上記のメーカーは電力線や電話線などをつくっていましたが、光ファイバーもつくるようになったというメーカーが多いです。
日本国内でシェアが高いのは、古河電工、住友電工、フジクラ。以上3社は「電線御三家」と呼ばれるほどです。
クロージャのメーカー
- 住友電工
- フジクラ
- 古河電工
- コーニング(アメリカ企業)
クロージャとは光ファイバーの途中に一定間隔で存在し、それぞれの家と接続する分岐点となり、その接続部を保護する装置のこと。
これは光ファイバーと同じメーカーが強いです。
海底ケーブルの製造と敷設
- NEC(製造は子会社OCC)
- サブコム(アメリカ企業)
- アルカテルサブマリンネットワークス(フランス企業)
海底ケーブルで世界的にシェアが高いのは以上3社。
海底ケーブルは光ファイバーを深海8000mの水圧にも耐えられるように分厚くコーティングしてから世界中に敷設するなど我々のインターネット通信を根底から支えています。
日本国内の離島はもちろん、国と国をむすぶ海底ケーブルは多いです。
このような国際プロジェクトでは三井物産のような大手総合商社も関わってきます。
LANケーブルのメーカー
- 日本製線
- 富士電線
- 岡野電線
LANケーブルとはインターネットを屋内で有線で使うための配線ケーブル。
LANケーブルはデスクトップPC、一部のノートPC、テレビなどでおもに使います。
ちなみにAmazonで売っているLANケーブルのブランドといえば、エレコム、バッファロー、サンワサプライですが、この3社は基本的にファブレスであり、具体的にどういうルートで調達しているかはわかりません。
ファブレス会社は自社工場をもたず製造は工場に委託し、製品について企画・設計・販売を展開します。
光コンセントのメーカー
- Panasonic
- 三和テクノロジーズ
- 八光電機
光コンセントは光回線でインターネットを使うのに必要なコンセントです。
昔、PanasonicにはNational(ナショナル)というブランドもあったのですが、2008年からはPanasonicに一本化されNationalブランドは廃止になりました。
光コンセントの正確なシェアは不明ですが、基本的に日本国内でのシェアが高いのはPanasonicです。
光回線のメーカー【機器系の会社】
次は光回線の中でも機器系のメーカーを見ていきましょう。
無線LANルーターのメーカー
- NEC
- IODATA
- ASUS(台湾企業)
- TP-LINK(中国企業)
バッファローやエレコムはファブレスであり、具体的にどういうルートで調達しているかはわかりませんでした。
ONUのメーカー
- 三菱電機
- 住友電工
- NEC
ONUは終端装置といって光コンセントに接続して使います。
その他のメーカー
- 電信柱の製造で高いシェアをもつメーカー日本コンクリート工業、大日コンクリート工業
- 光コネクタのメーカー白山(世界シェア2位)
- 海底ケーブル用部品メーカー湖北工業