今回はパソコンのお得な買い方(安く買う方法)や心がけをまとめて紹介します。
パソコンメーカーや家電量販店が堂々といえないことも明らかにします。
パソコンのお得な買い方【割引キャンペーンのまとめ】
- スペックの割に安いか否かを考えよう
- パソコン状態による割引(アウトレット、実店舗の展示品、型落ち、中古)
- あなたにとって余計なモノをつけない
- 下取りを使ってみよう
- 社会的属性や年齢による割引(法人割、個人事業主割、学生割、教員割、保護者割、シニア割)
- クーポンによる割引
- 会員登録による割引
- 大型セールによる割引(セール対象機種がお買い得)
結論からいうと以上8つを意識すると安く買えるのですが、メーカーによって細かい事情は違う場合もありますからご注意ください。
以上8つの中で最も重要なのはセール対象機種を選ぶこと。
たとえばPC系YouTuberは「○○機種がおすすめ」という動画をYouTubeにアップしています。
確かにそれは動画の投稿時点では妥当ですが、PCメーカーは在庫を調整したり市場競争に勝つためにセール情報を数日~2週間の間隔で変えています。たった数時間で売り切れになる機種も中にはあります。
PCは高額品でありメーカーは不良在庫を嫌がりますから、セール対象機種をこまめに変えて在庫を調整しているのです。
しかし、YouTuberにとってセール情報を頻繁に動画化するのはかなり面倒。そのため安さをもとめるなら当サイトのように頻繁に更新している文字情報を追ったほうがいいというわけ。
当サイトの場合、ノートパソコンの最新セール情報と、デスクトップPCの最新セール情報は分けています。いずれも数日おきに更新しています。
「スペックの割に高い・安い」という観点をもとう
たとえば、あなたの目の前に300万円の新車があったとします。
当たり前ですが、その新車が高いか安いかは車種やメーカーによって変わります。
パソコンもそれと同じで、たとえば10万円という価格だけでは高いか安いか判断できません。
値段ばかり見てスペックを見ない人は失敗一直線です。パソコンはスペックの割に高いか安いかを考えましょう。
ちなみに当サイトで紹介している個別機種はスペックの割に安いものばかり。
アウトレットは外観にのみ問題がある場合が多い
パソコンでいうアウトレットとは、動作は問題ないものの、外観や外箱にキズ・色むら(塗装の乱れ)があるという新品を指す場合が多いです。
メーカーによっては消費者から返品された新品パソコンがアウトレット扱いになる場合もあります(基本的に未開封)。
外観や外箱に問題があると中古の買取価格は低めに査定されてしまいます。
しかし、ノートパソコンの外側はだれもが使っているうちに少々のキズをつけてしまいますから、外観だけのキズはコレクター以外には問題ないと思っています。
こういったアウトレット品はすでにできあがったパソコンなのでカスタマイズの選択肢はかなり狭いのが普通です。
中間業者としての実店舗は高い:直販は安い
アウトレットと似たような位置づけとして、実店舗だと展示品になっていたパソコンが安く売られている場合があります。
しかし、実店舗の中でも大手家電量販店のパソコンはもともとの価格が高いため、私としてはお買い得だと思いません。
パソコンは余計な中間業者を挟まないメーカー直販が安いです。
たとえばDELL製品を買うならDELL公式サイト(メーカー直販)で買うのが安いのであって、AmazonにおけるDELL製品の価格はメーカー直販よりも少し高いです。
家電量販店でパソコンを買うのは大型セール期間だとしてもやめましょう。
型落ちは選択肢が限定的
パソコンの最重要パーツといえばCPUです。インテルのCPUの場合、今の最新が第14世代だとすると、新品のパソコンには第12~14世代のCPUが搭載されているのが普通。
これについてもし新品パソコンにそれより前のCPUが搭載されていたら、それは型落ちパソコンです(正確な定義はありません)。
要するに型落ちパソコンは状態としては新品なのですが、CPUの世代が少し前なのです。
最先端のソフトを追いかけるゲーマーやクリエイターは最新のCPUにこだわりますが、それ以外の人は型落ちでもほとんど問題ないです。
ただし、型落ちパソコンはメーカーの在庫が不良化しつつあるときに特売されるのであって、常日頃から自由に選べるほど在庫の選択肢は豊富ではありません。
マイナーチェンジとしての新製品にこだわらない
パソコンメーカーが出す新製品は大きく分けて2種類あります。
- OSやCPUといった重要部分が新型に切り替わったパソコン
- 今までとOSやCPUは変わらないけど、デザインや端子数などを少し変えただけのパソコン
OSとはWindowsやmacOSといった基本ソフトのこと。
要するに2はマイナーチェンジとしての新製品。2であっても「新製品発売」などと宣伝すると買われやすいです。
しかし、2はそれ以前の新製品とほとんど変わりませんから、2のような新製品を買うよりは型落ちを買うほうが割安感がある場合は多いです。
中古や個人取引は難しい
ヤフオクやメルカリで出品されているパソコンの中には安くて魅力的に見えるものもありますが、中古品は新品よりも選ぶのに知識が必要です。
中古品は保証期間やサポートも弱いですから、きちんとした専門業者以外からは買うのはおすすめしません。
最近だとグラフィックボードの取引も盛んですが、現状では動作するとしてもマイニングで酷使していた疑惑もあります。
余計モノを省けば価格は下がる
パソコンは機能が多いほど価格は上がります。もし、その機能が無駄に大きいのならパソコンの動作速度やデータ容量も圧迫します。
そのためパソコンを安く買いたいのなら、あなたにとっていらない機能がついているパソコンは選ぶべきではありません。
具体的には、光学ドライブ、テレビチューナー、高画質モニター(多くの人はフルHDで大丈夫)、Officeソフト、セキュリティソフト、タッチパネル、生体認証装置(顔認証カメラや指紋認証センサー)など。
もちろん、それらが必要な人はつけましょう。要不要は人によって違います。
タッチパネル以外はパソコン本体の購入後に別に買うのもありです。
※Officeソフトはパソコン購入時にセットで買ったほうが安くなる場合があります。
※多くの新品パソコンにはセキュリティソフトの30日無料お試し版が入っています。PCメーカーはお試し版ソフトを入れるだけでそのソフト開発会社から報酬がもらえるためPC価格を少し安くできます。それはメーカーにとってスポンサー料みたいなもの。
ちなみに富士通やNECは機能やプリインストールが多めで有名。家電量販店に置いてある個人向けパソコンはとくにその傾向が強いです。
買い替えとしての新品を買うなら下取りが活かせるかも
下取りとは、そのメーカーの新品を買う場合、それまで使っていたモノをメーカーや販売店に買い取ってもらえること。
パソコンメーカーは自社の新品パソコンを買ってもらいたいがっていますから、新品パソコンを買うことを条件にユーザーの古いパソコンを下取りしてくれる場合があるのです。
OSの種類やバージョン、スペック、製造年代、メーカー、デスクトップかノートか、そして現在の状態によって下取り価格は違いますが、Windowsパソコンなら100円~3万円くらいにはなります。
つまり、下取りは実質的には割引になるのです。「下取りキャンペーン」が開催されている場合なんかは通常よりも下取り額を増額してくれます。
製造年代が古すぎたり損傷が激しいとさすがに下取りの対象外(0円)になってしまいますが、一度お目当てのパソコンメーカーの下取り条件を確認してみてはいかがでしょうか。
ちなみにDELL公式は、DELL製品だけを無料回収するだけで目立った割引はありません。
※パソコンによってはパソコンメーカーの下取りよりも中古店に買取を頼むほうがお得な場合もあります。公式が下取りをしていないDELLはその典型。
※ノートパソコンは世界的に生産数の多いレノボとDELLとHPが安いです。
法人や個人事業主限定の割引
次は法人割について。
価格が安くて有名なパソコンメーカーであるDELLは、小規模法人(従業員99名以下)や個人事業主向けに限定クーポンを配布しています。
DELLの法人向けクーポンはデスクトップもノートもVostroという機種に限定されていますが、適用対象者は検討する価値があります。
VostroはDELLの中でもコスパに優れた安い価格帯の機種。事務系の仕事全般に使えます。
学割の適用対象者は意外と広い
学割を適用してくれるパソコンメーカーも多いです。
レノボとDELLとHPの場合、小学校、中学校、高等学校、大学、専門学校に進学が決定した生徒(保護者含む)、大学受験予備校に在籍する学生、小中高大・専門学校の教職員が対象です。
レノボとHPの場合はさらに大学院も含みます。学割の適用には以下のどれかが条件になっている場合が多いです。
- ~ac.jp、~ed.jpといった教育機関から発行されたメールアドレスをもっているか
- 学生証のアップロード
- 誓約書の記入
誓約書の内容としては「私は学割適用の対象者だと誓います。学割で買ったパソコンの転売はしません」みたいなことが多いです。
若い人に自社のパソコンを使ってもらうと、2台目も同じメーカーのパソコンを買ってくれやすいため、パソコンメーカーは学割を設けているのです。
ちなみに学生の本分は学業ですが、学割はメーカーによってはゲーミングPCみたいな娯楽パソコンにも使えます。
学割向けの目玉機種としてゲーミングPCを売り出しているメーカーもあります(時期によって変わる)。
まあゲーミングPCは高性能であるため研究用にも使えますし、ゲームの開発(プログラミング)や販売も立派な職業ですからね。
クーポン適用による割引
DELLとレノボの基本的なクーポンは、クーポン適用の対象となる個別パソコンの購入ボタン近くにクーポンコードが表示されていて、ユーザーがクーポン番号を入力するのが基本。
とくにDELLの即納!在庫一掃モデルはお買い得で人気がありますからすぐに売り切れになることもしばしばあります。
またHPのクーポンはリンク先で「クーポンGET!」を選んでから、税込み7.7万円以上(法人モデル)あるいは11万円以上(個人モデル)の購入で4~5%のクーポン適用となります。
HPのパソコンは下記の実施中パソコンセールから選ぶと安いです。
NECはクーポンとメルマガ会員登録で安くなる
NECのパソコンは、実店舗よりもメーカー直販、そしてメーカー直販を利用するならクーポンやメルマガ会員登録を経るほうが安くなります。
クーポン適用対象機種は数週間とかで変わるのが基本。Officeソフトや外付けの光学ドライブをセットで買うと安くなるキャンペーンが展開されている場合もあります。
富士通は学割とシニア割と会員登録で安くなる
富士通のメーカー直販サイトであるWEB MARTでは学割とPCデビュー割とシニア割、そしてアカウント登録による特典があります。
学割の対象者は小学校、中学校、高等学校、大学、専門学校の学生と教職員。
彼らの保護者は学割の対象者ではありませんが、小学生の子どもをもつ保護者はPCデビュー割を受けることができます。
シニア割は60歳以上の人が対象の割引制度。
富士通のアカウント登録は無料であり対象者が限定されていません。アカウントを登録すると以下の特典があります。
- 割引率アップ
- 保証期間が合計3年間に延長
- 周辺機器が最大30%OFF
- 期間限定品や新製品のお知らせが届く
富士通のパソコンを買う人にとってはお得でしかないため気になる人は登録しておきましょう。
会員登録しただけでは購入の義務とかありません。
Apple(Mac)やMicrosoftはAmazonや楽天経由のポイントがお得
AppleとMicrosoftのパソコンの売り方は以下の点でよく似ています。
- 公式サイトではカスタマイズは豊富だが値引きには消極的(Appleの割引は年始の初売りが定番)
- 家電量販店、Amazon、楽天ではカスタマイズは少ないが数%の割引やポイントがつく
- 学割あり
- メーカーが公式に認定した整備済み品がある
整備済み品とは良質な中古品とお考えください。新品がすぐに返品されたら整備済み品になることもあるように整備済み品の在庫はよく変動します。
AppleもMicrosoftもブランド力が高いため、とくに公式サイトでは大きな値引きに消極的です。
問題は家電量販店、Amazon、楽天のどれが安いかということ。
家電量販店は5%くらいのポイント還元がありますが、このくらいの還元や割引ならAmazonや楽天でもあります。
しかし、Amazonでは時期によっては10%くらいの割引が出現します。
10%くらいの割引はAmazon限定セール期間、新機種が出る前で旧機種の在庫を減らしたい期間に出現しやすいですよ。
楽天は派手な割引はあまりないものの、楽天カード利用でのポイント狙いが基本的にお得です。
楽天においては「0と5の付く日」を一例としてポイントアップキャンペーンが定期的に開催されています。
楽天公式サイトで楽天カードでAppleギフトカードを購入すると楽天ポイントがつきます。
さらに楽天リーベイツからApple公式やMicrosoft公式を経由して購入しても楽天ポイント還元が受けられます(対象外も一部にあり)。
各パソコンメーカーのセール情報
次は各メーカーの大型セールについて。大型セール期間を設けているメーカー・販売店はとても多いです。
アウトレット品も大型セール期間中に放出されたりします。
しかし、お買い得品は販売台数が限定されていたり、数日~2週間程度で終わってしまうセールもありますからご注意ください。
まあ2週間程度で終わったとしても、その直後には別の機種が安くなったりしますが。
パソコンの価格は日本国内組立であっても輸入パーツおよび外国為替にも左右されますから数日~数週間で価格は少し変わりますよ。
マウスコンピューターのセール情報は2週間ごとに更新
マウスコンピューターは東証スタンダード上場で日本国内に組立工場とサポート拠点をもつパソコンメーカー。直営の実店舗も少しありますが、どちらかというと通販主体です。
マウスコンピューターは2週間おきにセール対象機種を変えますから、2週間おきにチェックしてみましょう。
マウスコンピューターはデスクトップやクリエイター向けノート、ゲーミングノートも幅広くラインナップしています。
ハイスペックなデスクトップが安い:FRONTIER
FRONTIER(フロンティア)はヤマダ電機系列の国産パソコンブランド。「インテルテクノロジー・プロバイダープラチナ・メンバー認定企業」でもあります。
直営の実店舗も少しありますが、どちらかというと通販主体。
FRONTIERは標準スペックも少し扱っていますが、クリエイターやゲーマーに向いているハイスペックなデスクトップPCのコスパに定評があります。
ノートパソコンも少しあります。
セール時はおもにハイスペック機が台数限定で安くなりますから、ハイスペック機をもとめる人はチェックすべき。
デスクトップの光るオプションが豊富:SEVEN
SEVEN(セブン)は、世界的な電気街として有名な東京・秋葉原でパソコンを組み立てている受注生産系のメーカーです。
「インテルテクノロジー・プロバイダープラチナ・メンバー認定企業」でもあります。
SEVENのラインナップはハイスペックのデスクトップばかり。ほかのメーカー・ショップよりもデスクトップのケースやCPUクーラーが豊富ですから、デスクトップの外観にこだわる人は見てみるといいですよ。
SEVENのパソコンに搭載されるCPUはCore i3~5であっても、それなりのグラフィックボードがついている場合が多いです。
CeleronやCore i3とかでもデスクトップの筐体(ケース)サイズは大きいですから、購入してから自分で拡張したい人に向いています。
SEVENのパソコンは日替わり~週替わりで安い機種が変わりますよ。
ハイスペックのデスクトップで日替わり商品なら大手メーカーよりも少し安い傾向があります。
安いのが当たり前のメーカー:Lenovo(レノボ)
さきほどのレノボは学割・学生ストアでしたが、今度の紹介はそういった限定のない全般的なセール情報です。
レノボは、ノートもデスクトップも、低スペック~ハイスペックまでラインナップしています。
とくにThinkPadやIdeaPadといったノートパソコン機種はかなり有名です。
レノボはいつも何かしらのセールをやっていてねらい目が多いのですが、お買い得なパソコンでなおかつ納期が短いモデルは割と早い段階で売り切れる傾向があります。
そのため安い即納モデルがほしい人はこまめにチェックすべき。
ただし、売り切れているように見える機種であってもスペックを別のものに切り替えると、まだ在庫が残っている場合もありますよ。
週末限定セールがねらい目:HP(ヒューレット・パッカード)
HPはアメリカの大手パソコンメーカーでありながらも、日本に法人と工場をもっています。
HPはビジネス向けパソコンに力を入れていることから、Microsoft Officeをセットで買うと割引率が大きい場合があります。
HPのねらい目セールは週末(土曜日曜)限定セール。さきほどのクーポンは購入金額が一定以上でないと適用されませんでしたが、週末限定セールは機種が限定されるだけで、購入金額に制限はありません。
低スペック~ハイスペックまで何かしらいい機種がありますし、販売台数は限定になっていることもありますから、チェックしてみるといいですよ。
ASUSは学割とキャンペーン割引が基本
ASUSは台湾の大手パソコンメーカーであり、日本法人も設立しています。
ASUSの割引は期間限定セールと学割が基本。
時期や機種によってはレビューを投稿するとマウスやペンがもらえるキャンペーンが行われています。
Panasonic・レッツノートを安く買う方法
レッツノートはPanasonicの国産高級ノートパソコンとして有名。
レッツノートは高い耐久性とビジネスマン向けの高級仕様(VGA端子あり、光学ドライブ付き)に定評があります。
レッツノートは現代では珍しくバッテリーが着脱式にもなっています。
レッツノートの価格は高いのですが、それでもメーカー直販のほうが少し安くなる場合が多いです。
メーカー直販のほうがカスタマイズや有料オプションの項目も多いですし、Microsoft Officeとのセット割もあります。
あとは中古品でもよければ「くじらや」という店はレッツノートの在庫が豊富です。