たとえばコンビニの自動ドアの前に人間が立つと、頭上付近にあるセンサーは人間の気配を感知してドアを開けてくれます。
スマホについても、たとえばスマホを縦長画面として使っているときに横に回転させると画面は自動的に横長対応になります(機能OFFにもできる)。
こんなことが自動的にできるのはスマホやタブレットにはさまざまなセンサーが内蔵されているから。
2in1PCというノートパソコン(タブレットにも変形できるPC)にもセンサーがついているんですよ。
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タブレットのセンサー【スマホにもあてはまる】
デスクトップPCは画面を回転させたり外部にあまり持ち出さないためセンサー類は乏しいです。
しかし、タブレットやスマホは外部に持っていきやすいですし、小型の板状であるため端末の向きも変えやすいです。
この類のセンサー生産は日本企業だと、村田製作所、ロームが得意としています。
ジャイロセンサー
ジャイロセンサーとは物体の角度(向き・傾き)や速度を検出・感知する装置のこと。
ジャイロ(gyro)とは「輪」や「回転」を意味します。
ジャイロセンサーは角速度センサーとも呼ばれています。
スマホやタブレットを縦横に傾けたときに画面が自動で回転してくれるのはこのジャイロセンサーのおかげ。
寝ながらスマホを使うときは画面はむしろ自動回転しないほうが見やすいですから、自動回転機能は自分でOFFに設定変更できますけどね。
ちなみに一昔前に流行った任天堂のWiiというゲーム機のコントローラーは傾けることでさまざまなゲームが楽しめたように、Wiiにはジャイロセンサーが搭載されていました。
地図に沿って歩く系のゲームであるポケモンGOをARモードで楽しむにはジャイロセンサーが必要です。
AR(拡張現実)モードとは、現実世界の情報と、デジタル情報とを重ねて表示する機能のこと。
たとえば現実・現在の公園にはあなた以外にだれも人がいないとします。
しかし、ARモードがあるアプリを起動し、ジャイロセンサーがあるカメラで眺めると人や動物がそこを行きかう姿を見ることができます。
ジャイロセンサーが搭載されていない機種で、ジャイロセンサーが必要なゲームをダウンロードをしようとすると、ダウンロード自体ができない場合さえあります。
加速度センサー
加速度センサーは物体の動き・変化や物体に対する振動(衝撃)を検知します。
いわゆる歩数計は加速度センサーで振動を検知した値が表示されます。
カメラの手ブレ補正なんかも加速度センサーやジャイロセンサーによるもの。
端末を振るだけで(シェイクで)特定の操作を取り消しできる機能なんてのもあります。
重力センサー
重力センサーは加速度センサーの一種のようなもので水平面と垂直面における重力を検知します。
レーシングゲームの中にはジャイロセンサーと加速度センサーを組み合わせて遊ぶものもあります。
近接センサーで非接触検知
近接センサーは接近してくるモノを赤外線などで非接触的に検知します。
たとえばユーザーが顔を近づけるとボタンを押さなくてもスリープを解除するといった具合。
手帳型ケースを閉じたときに自動でスリープに入るのも近接センサーのおかげだったりします。
通話中にスピーカーに耳をつけても端末が誤動作しないようにするのも近接センサーの役割です。
NECのパソコンの場合は人感センサーといって、ノートパソコンの前から人が席を外すと自動でディスプレイがOFFになり、人が戻るとディスプレイがONになります。
環境光センサーで明暗を検知する
光センサーは、その周りの光の明るさ・強弱を検知します。
これによって画面の明るさを自動調整してくれます。
輝度センサーや環境光センサーと呼ばれることも多いです。
周りが明るいときはスマホ画面も明るくないと見えづらいですから明るくなります。
スマホが室内で明るすぎるとまぶしいですしバッテリーを無駄に消費しますから、周りが暗いところでは画面も暗めになります。
磁気センサーで方角を検知する
磁気センサーは方角を検知します。
ジャイロセンサーはその場での物体の向きを検知するものでしたが、磁気センサーは「北」という特定の方角を検知できます。
これは地図アプリを見るときや自然の中を歩くときに便利。
気圧センサー
気圧センサーは大気圧や、その端末がある場所の高さを検知します。
GPSで位置情報を割り出す
GPSは位置情報を検知できます。それはたとえば「今、私は東京都千代田区大手町1-1-1にいる」といった具合。
GPSは人工衛星の信号を受信して現在地を割り出します。地下だと人工衛星の受信は困難ですが、スマホは基地局経由の電波も使っているため、ある程度、割り出すことができます。
GPSは徘徊者や盗難物を探したり、子どもが登下校時に通学路から外れていないか知るときに便利。
GPSは便利なのですが、この位置情報は個人情報の保護対象として扱われる場合もあります。
生体認証:指紋認証か顔認証か
生体認証とは人間の身体や行動にもとづく認証を意味します。具体的には指紋・虹彩(目の奥部分)・顔が挙げられます。
この生体認証によって画面ロックを解除したり、電子決済を行うのです。
指紋認証には指紋センサーを、虹彩や顔認証にはカメラを使います。
カメラはなんでもいいというわけではなく、虹彩認証や顔認証ができるカメラでなければなりません。
カメラといえばイメージセンサー
イメージセンサーとはカメラのレンズから取り入れた光を電気信号に変換するセンサーです。
このイメージセンサーはカメラの画質を大きく左右します。
日本のソニーはイメージセンサーの生産で世界1位の座にあります。
スマホやタブレットカメラの需要上昇とともにイメージセンサーの需要も上がったように、ソニーの業績および株価が上がったのは、貢献度が大きいといえます。
センサー不具合
もしセンサーに不具合が発生したら、端末を再起動してみましょう。
次にOSのアップデートがないかを確認。
それでダメなら端末の初期化しましょう。それでもダメなら買い替えるか修理するという手があります。