一眼カメラ(一眼レフ・ミラーレス)を持ち歩くのが恥ずかしい理由
- 一眼カメラを使ってマナー違反を繰り返す人と同一視されたくないため
- 昔のカメラは扱いがややこしくてカメラオタクもうるさかったことの名残
- 「今やスマホの画質はまあまあの時代なのに、一眼カメラで撮るなんてよほどの凝り性だな」だと見られる
- 昔の日本人の海外旅行風景の偏見と重なるのがイヤだから
私はYouTuberであり一眼カメラでもスマホでも撮影経験がぼちぼちありますが、正直言って「それは偏見だろ」と主張したくなるパターンもあります…。
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一眼カメラは恥ずかしい?【趣味としても控えるべき?】
昨今、一眼カメラやデジカメの所有率は下がる一方で、スマホカメラの所有率は高いです。
スマホにカメラがついているのは当たり前と化していますから高い所有率になるわけですが、一眼カメラはスマホカメラより優れている面もあります。
そこで今回は、一眼カメラとスマホカメラの違い、とくに一眼カメラをもっていると「恥ずかしい」と感じる点を解説します。
基本的に本格派なら一眼カメラ、お手軽派ならスマホカメラがおすすめ。
私のように一眼カメラとスマホカメラの両方を所有して使い分けている人も結構います。
一眼カメラとスマホカメラの違い
- オタク感、ステルス性能一眼カメラは目立つし恥ずかしいが、スマホはステルス性能が高い件
- 静止画画質の違いスマホカメラを5~9とすると、一眼カメラは5~10
- 動画画質の違いスマホカメラを4〜8とすると、一眼カメラは5〜10
- 望遠性能の違いスマホカメラを3〜7とすると、一眼カメラは6〜10
- 撮影機能の多さスマホカメラを4~8とすると、一眼カメラは4~10
- カメラを取り出してから撮影するまでの早さスマホカメラ>>>一眼カメラ
- 持ち運びやすさスマホカメラ>>>一眼カメラ
- 画角スマホカメラは75度くらい、一眼カメラは45度~150度
- バッテリーの違いスマホはバッテリーが内蔵されているが、一眼カメラは別パーツだから不足時に備えて予備バッテリーを持ち歩ける
オタク感、ステルス性能が恥ずかしさを分ける
まずは「オタク感とステルス性能」について。
ステルスとは、この場合、周りから気づかれにくい状態でこっそり行うことを意味します。
私が所有している一眼カメラは、スポーツ撮影(自分で自分のテニスフォームを確認)、鉄道旅行で鉄道や風景を撮影、ブログに載せるガジェットの撮影などに使っています。
ガジェットの撮影は自宅内でできますから、周りの目を気にする必要はまったくありません。
しかし、スポーツ施設や鉄道みたいな公衆環境での撮影となると、周りの目を気にする必要があります。
昨今、鉄道業界では撮り鉄によるマナー違反が、スポーツ競技会場では女性選手への盗撮が問題視されているからです。
望遠性能が違う
それはカメラおよびレンズのサイズが大きいほど周りから警戒されているような気がしてなりません。
やはり、スマホカメラに比べると一眼カメラはそれなりに大きいですし、レンズが大きいほど望遠性能も高いですから、盗撮が警戒されるわけ。
たとえばYouTuberが街中で撮影していたら、そこに映りたくないと考える人は多いでしょう。
今の時代はテレビカメラに映ることを嫌う人も結構います。
こういう時代で一眼カメラを使うと、一眼カメラの使い手はマナーを守っているとしてもなんとなく恥ずかしいのです。
レンズの大きなカメラは高価ですから、持ち運ぶには別にケースを購入するなど気を使います。
この点、スマホは薄くて小さいですし、カメラ以外の機能も使っているため周りから警戒されにくいです。
カメラマンが動画撮影と同時に自分でしゃべって声も録音していることもあります。これも周りから不気味に見られたりします。
オタク感と盗撮が問題視されるパターン
スマホのほうが周りに警戒されにくいためスマホカメラのほうが盗撮の危険性は高い気もしますが、世間では次のように見られがち。
- 駅で一眼カメラで列車を撮影する
周りの人が思っていること:「望遠性能が高そうなカメラだな、やはりガチの撮り鉄か」
- 駅でスマホカメラで列車を撮影する
周りの人が思っていること:「撮り鉄っぽくないな、旅行の思い出に撮っている非鉄オタかな」
- 女性スポーツの競技会場で一眼カメラで選手を撮影する
周りの人が思っていること:「いかにも本格的なカメラだな、望遠性能も高いから盗撮が疑わしい」
- 女性スポーツの競技会場でスマホカメラで選手を撮影する
周りの人が思っていること:「盗撮の可能性もあるが、普通にスマホをいじっているだけかもしれない」
そのほかのマナー違反
- 三脚が通行人の邪魔になる
- 私有地に無断で入って撮影する
- 私有地で撮影する際に周りの邪魔な植物を勝手に伐採する
- 撮影対象と被ったモノに罵声を浴びせる(たとえば鉄道車両を撮っている鉄オタは自動車が写真構図に入ってくるのを嫌う)
うるさいカメラおじさんと同一視されたくない?
次はカメラオタクの事情について。
- 今のスマホカメラ充電さえあればだれでも手軽に撮れる
- 写ルンです(インスタントカメラ)フィルムが残っていればだれでも手軽に撮れる
- 今の一眼カメラ機械が自動で設定してくれることも多いから素人でも扱いやすい
- 昔の一眼カメラ、今の一部の一眼カメラフィルムを装着していない、ピントが合っていない、周囲が暗い、レンズを正しく装着していないといった状態だとシャッターが切れないなど扱いが難しい
一般にカメラオタクというのは機能が多くて高い画質と望遠性能をもったカメラを好むのであって、インスタントカメラのようなお手軽なカメラを見下す場合があります。
現在では自動機能が発達したことにより詳しくない人でも高度なカメラを扱いやすくなりましたが、昔の高度な一眼カメラは扱うのにそれなりの知識と技術が必要とされました。
昔は一眼カメラの扱いが難しかったことの名残のためか、現在でもカメラオタクの中には他人のカメラ趣味にまで口をうるさく出す人がいます。
一眼カメラで撮影する人としては、そういううるさいタイプのカメラオタクと同一視されたくないため、一眼カメラをもつことが恥ずかしいと感じるのかもしれません。
昔の日本人旅行者に対する偏見
戦前〜バブル経済期における日本人の旅行スタイルといえば、メガネをかけ、首からカメラをぶら下げることでした。
これは偏見なのですが、欧米の新聞の風刺画だと日本人はそのように描かれることもあったのです。
こういう偏見スタイルと同一視されたくない人も結構いるでしょう。