Twitter(今は「X(エックス)」)の国別の使用状況を見ると日本人のTwitter好きは世界トップレベルの高さです。
これは「一時的に流行った」というより、すでに日本国民の間で強く定着した感じがします。
私は国民性という言葉に疑問をもっていますが、このTwitter好きには日本の国民性が絡んでいるとしか思えません。
そこで今回は日本人のTwitter好き(ハマる理由)について解き明かしていきます。
ちなみに私は本名でTwitterをやっていますので、もしよろしければそちらものぞいてみてください。
日本人がTwitterにハマる理由
- 無料で簡単に使える(無料アカウントでも広告の量は少なめ)
- 自分のツイートや肩書を拡散させて集客に使いたい
- YouTube投稿やブログよりはお手軽に始めて続けられる
- 匿名希望者と身元が明らかなインフルエンサーが混じった独自の秩序
- 有名人にとって何か発表したいことは、外部のマスコミを通じて発表するよりもTwitterの公式アカウントで自分の言葉で発表するほうが事実を歪曲されにくいし、しょうもない質疑応答を回避できる(一般人にとってTwitterは有名人の本音が聞けるメディアであり従来型のマスコミを信用しなくなっている)
- 他人の意見が気になるから口コミ・評判を共有したい(ツイート・ポストはブログに埋め込みやすい)
- 個人の意見が参考になる(昨今のGoogle検索は個人の意見が上位にヒットしにくいが、Twitterなら個人の意見だらけ)
- 情報や反応の鮮度が高い(Googleは記事公開から検索結果に上位表示されるまでに時間がかかるが、Twitterの投稿は即反映されて検索できる)
- 検索条件を高度に設定できる(含まない単語、ハッシュタグ、特定アカウント限定、特定アカウント宛て、返信数、いいね数、リポスト数、日付)
- 学校や職場などでは主張しにくかったり面と向かっていえないことでもTwitter経由なら言いやすい
- 日本人の生の会話は年齢に縛られやすいが、Twitterなら年齢に縛られにくい
- キラキラとした自慢画像が多いインスタグラムより、Twitterのほうが生活感や情強感、社会問題への鋭い反応感があって好き
- 同じカテゴリの人とゆるくつながりたい
- 「いいね」やフォロワー数を稼げると気持ちいい
- すごい人を見たり褒めたりして自分もポジティブになれる
- 日本人は昔から短文芸術が好き
- 日記の代わりや備忘録になる(紙の日記より継続しやすい)
- 日本人は恥ずかしがりの傾向がある(自分の気持ちは堂々とした話し言葉より書き言葉として表したがる)
- 現代の日本には表現の自由があるし、文字と画像と動画のバランスがいい
- 特定の瞬間を共有したい
- 効率のよい情報収集や粗探しに使いたい(価値観や情報が多様化している中で核心をついた自分にとって道しるべとなる言葉が見たい)
- プレゼントが欲しい
タップできるもくじ
日本人のTwitter好きはなぜ?【16の人気理由】
まずわかりやすいところでいうと、Twitterは匿名でも無料で登録・利用が可能なところが日本人にウケていると考えられます。
私の実体験としてブログやYouTubeで発信者になるのはそれなりの機材と初期投資が必要ですが、Twitterはスマホ1台で始められるなど実にお手軽。
そこでは自分の肩書や実績を盛って自分のツイートを拡散させることができます。日本人は肩書が好きですから、自分の肩書を盛ることで悦に浸っている面もあるでしょう。
肩書やフォロワー数、実績を怪しく盛ってお金を稼いでいるインフルエンサーとかいますからね。
ヤフコメ(ヤフーニュースのコメント)でもほとんどの人は匿名でコメントしているように、日本人が意見を表明する際に匿名を好むことは明らかです。
いや、正確に言うと本音としては本名を使いたいのかもしれませんが、所属組織(会社や学校)や地元の眼を考えると匿名で発言するしかないともいえます。
そのせいか本名のFacebookでは本音を明らかにしていないようにも見えます。
インスタみたいな画像中心のSNSは虚飾が多いですし、リアル社会の不満を嘆いても多くのフォロワーを獲得できません。
しかし、Twitterは文字中心の体系だけあって虚飾は相対的に少ないですし、社会に対する反応はよくも悪くもTwitterのほうが栄えています。
匿名希望者と身元が明らかなインフルエンサーが混じった独自の秩序
日本人は普段の所属組織(会社や学校など)では本名として生きており、そこでは本音をいえず建前で生きていることもしばしば。
日本の終身雇用は崩れかけていますが、それでも日本人は会社に長く雇ってもらうために所属組織に忠誠を誓います。それが本名と本音を隠すことにつながっています。
また日本のテレビや新聞はスポンサーに対する配慮(忖度)が強く、身内のマスコミやスポンサーの悪い批評は示さない傾向があります。
つまり、テレビや新聞は社会の真実や民意を反映していないように見えるのです。
この点、インターネットは怪しい情報も盛りだくさんですが、テレビや新聞が積極的に報道したがらない社会の真実も盛りだくさん。
そのため、ネットの匿名環境の方にこそ日本社会の真実があると考えることができます。
日本人の本音は、学校や職場での本名によるやり取りや既存の大手マスコミが流す情報だけでは見えにくいので、日本人は日本人の本音が垣間見えるTwitterが好きなのです。
4chanや2chみたいな掲示板はほぼ100%匿名ですが、Twitterは外国人も含めて身元が明らかな公式アカウントも結構あります。
人気YouTubeチャンネルと紐づけられている運営者のアカウントもあります。
Twitterは身元が明らかなアカウントもかなり混じっているがゆえに2chよりはまだマシな言論になっており、それが信頼性につながっているのでしょう。
ちなみに企業や自治体の公式アカウントはその組織内のだれかが運用しているだけですから意外と匿名性が強いです。
ツイート担当者はたびたび交代しているのかもしれませんし、外部の第三者が運用代行するサービスもあります。
Twitterと2chとでは匿名性が違う
2chには汚い言葉も散見されるように人間はだれしも何らかの不満を抱えながら生きているものです。
しかし、たとえば公立学校の教師が待遇の不満を述べたい場合、2chのような匿名掲示板で表明するよりも、Twitterで匿名で表明するほうがストレス解消になるかもしれません。
2chはハンドルネームを工夫しない限り完全なる匿名ですが、Twitterは匿名アカウントだとしても自分の筆名やプロフィール、ヘッダー画像、一連の過去ツイート、投稿画像によって多少なりその人の自我を表現できるからです。
基本的に2chは完全匿名で、Twitterは半匿名といえるのかもしれません。
半匿名ゆえに特定の分野ばかりツイートすると身バレすることがあるのでしょう。
さらに2chよりTwitterのほうがまだ真剣に読まれるため、ある匿名アカウントが社会への不満を口にすると、ヤフーニュースやABEMAのような大手メディアでも取り上げられて社会全体の問題として共有されることもあります。
つまり、Twitterの匿名性は2chの匿名性とはまた違うわけです。
それでいて「いいね」「リツイート(リポスト)」「まともな返信やDM」が得られれば、多少は溜飲が下がるでしょう。
溜飲(りゅういん)が下がるとは不平不満が解消されること。
妙なリプライ(返信)やDMがくると逆に腹が立つでしょうけど、ブロックすればまあ解決できます。
日本人は他人の意見を気にする
以上のように日本人は「他人の意見」をものすごく気にします。
ここでいう他人の意見とは有識者の意見だけに限らず、国民全般です。
実際、新聞の社会面でも一般人への街頭インタビューを取り上げたものは多いです。
Amazonのガジェットレビューや結婚式場の評価なんかでも、企業による堅苦しい公式情報よりも個人の生々しい体験談の方が好まれたりします。
ファッション誌や投資情報誌などでも巻末の方には必ずと言ってよいほど読者の意見が載っています。Google検索でも「海外の反応」をもとめる需要は大きいです。
そのため最近のネットビジネス企業は個人の体験談を集めたり、有用な五つ星レビューを稼ぐことに四苦八苦しています。
あれだけ強固な体制を誇っていたジャニーズ事務所が解体に至ったのもBBCによる外圧がきっかけでしょう。日本人は外国からの評判をすごく気にするんです。
だれかを頼らないと不安:Google検索より優秀?
「他人の意見を気にする」と似たような発想で「だれかを頼らないと不安」というのも作用しています。
選挙、子育て、買い物、投資、転職、副業など人生の大切な意思決定においてオピニオンリーダー(意見を先導する人)やインフルエンサー(影響力の強い人)を参考にしないと失敗しそうで不安なのです。
とくに現代は思想が多様化しており、早い意識決定がもとめられがちですから「だれかを頼らないと不安」という心境はわからなくもありません。
昨今のGoogle検索上位は権威ある大手法人サイトばかりで、個人ブログが検索上位になるのはかなり難しい状態となっています。
この点、Twitterなら個人の意見ばかりですからGoogle検索とは違う形で参考になります。企業所属の人としても個人として発言したりしています。
口コミ・評判の共有
さて、日本人は利用したホテルやレストランで不満をもったとき、従業員には面と向かって文句をいわず帰ってから自分と近しい人(家族や友人)に愚痴る傾向があります。
よかったときも同じで、滞在中は表には面と向かって出さず内に秘めて帰ってから近しい人と共有します。
その発想と同じで、日本人はTwitterを口コミ・評判の共有ツールとして用いる傾向があります。
※Twitterでは都合のいいところだけを切り取った情報がゆえに多くの人々が勘違いしてしまった事件もあります。変な切り取り方は情報の送り手も受け手も気をつけたいものです。
フォロワー獲得に配慮したツイートになりやすい
たとえばGoogleマップにはクチコミ機能もありますが、ヤラセやデタラメ投稿が結構あるため、あまり参考にならないことでも有名。
計1件しか投稿していない捨てアカウントの意見なんて参考にしにくいでしょう。
この点、Twitterユーザーは、捨てアカウントでない限り「多くのフォロワーを獲得したい」という願望をもっています。
そのため、Googleマップのクチコミよりはまだ投稿内容がまともになりやすいです。
妙なツイートばかり連発していたら、多くのフォロワーを集められませんからね。
つまり、Twitterのほうが口コミ・評判の共有ツールとしてまだ参考になるのです。
こういう評判メカニズムはウーバーイーツやメルカリのように次世代の経済を引っ張っていくでしょう。
特定のカテゴリごとに群れをなしたい
Twitterのプロフィール欄には、所属企業の業種、政治思想、趣味、出身校などが書いてあります。
もしプロフィール欄では特定の政治思想を表明していないとしても、その人の過去のツイートを見ると好みや政治思想は見えてきます。
つまり、Twitterを利用すれば自分と同じカテゴリごとに群れることができるのです。
確証バイアスとは自分の考えを補強したり証明する言説ばかりを探してしまい考え方が偏ること。
パソコンにしても、たとえばMacが好きな人はMacのいいところばかり見ていますが、悪いところも見るべきでしょう。
「いいね」やフォロワー数を稼げると気持ちいい:世間の少数派でも輝ける?
たとえば芸能人Rが現実にはほぼありえない夢物語をツイートしたとします。
それを普通の職場で言ったらドン引きされますが、Twitterにおける特定カテゴリ内では賞賛されます。
そうやって「いいね」やフォロワー数を稼ぐと気持ちよくなれるのでしょう。
まあ狭い範囲で賞賛されたこと=社会全体でも賞賛されるではないため勘違いしてはいけないのですが…。
コミュ障でも他人を褒めやすい
Twitterでは「いいね」「リプライ」「引用リツイート」によって他人を手軽に褒めることができます。
日本のリアル社会で赤の他人を堂々と褒める機会は教える系の職種の人以外にとってはあまりないでしょうが、Twitterなら褒める機会があふれているのです。
日本の有名クリエイターの中には体調を崩されている人もいるようですが、Twitterならリプライやいいねを通じて応援することもできます。
このパターンにあてはまるのは「HUNTER×HUNTER」の冨樫義博先生が有名。冨樫義博先生の公式アカウントには世界中から応援メッセージがあふれています。
人間は某巨大掲示板のように他人を蔑んでばかりいると自分の心も荒んできますが、他人を褒めるとポジティブなエナジーを受け取れるのかもしれません。
まあ批判すべきところは批判して、褒めるべきところは素直に褒めたいものです。
日本人はゆるいつながりを欲している
Twitterはフォローもリムーブも自由なゆるいつながりです。
Twitterのフォローとリムーブは実社会で友達をつくったり切り離したりするよりもはるかに簡単です。
こういう「ゆるいつながり」を日本人は欲していると見られます。
それとは対照的に、たとえば「社員旅行」や「飲み会」などと検索するとGoogleは「行きたくない」「時代遅れ」を上位にサジェストしてきます。
つまり、現代の日本人は社員旅行や社内飲み会のように気の合わない人との強制的なつながりは嫌いですが、Twitterのようなお手軽なつながりは好むというわけ。
アイドルが増えた:アイドルが身近に感じられる社会
Twitterでは憧れの有名人へのフォローも簡単にできますし、まれに有名人から返信がもらえることだってあります。
憧れのアイドルから返信がもらえたらかなりうれしいでしょう。
昔から日本人は短文が好き
ご存じのようにTwitterは140文字という字数制限があります。これは日本人の短文好き・短文芸術と合っています。
これに関して思うのが、私(今は30代)が中学生のころ、女子生徒は教室内でグループごとに手紙をまわしていたことです。
このときの手紙の内容は、今で言うLINEやTwitterで示しているような日常的な内容です。
当時はインターネットやガラケーがほとんど一般化していませんでしたから、女子たちはせっせと手紙交換に勤しんでいました。
いや正確にいうと、教室内で手紙を回すという行為自体が「私たちは手紙を回せるだけのグループをもっている!」と他のグループに対する優越感を示していたといえます。
さらに私の少し前の世代ではポケベルという短文型コミュニケーションツールが流行っていました。
また日本伝統の短歌や俳句も短文ですし、日本人お得意のマンガも短文型セリフの集合体です。
2chやガルちゃんみたいなネット掲示板でも長文レスは嫌われます。そこでは「短い文で面白いことを言った奴が賢い」といわんばかりの雰囲気です。
このように日本人は昔から短文を基本単位としたコミュニケーションが好きであるため、Twitterを好むといえます。
※Twitterでは画像を4枚同時投稿して4コマ漫画のような起承転結ストーリーもつくれちゃいます。
※紙製の日記をつけ続けるのはかなり面倒でしょう。しかし、Twitterを日記代わりに使うのはあまり面倒ではありません。これこそTwitterの魔力ですが、日記ツイートでフォロワーを多く集めるのは難しいかも。
昔のツイートを見返したときに「過去の自分ってこんなこと言ってたんだw」と驚くのはTwitterあるあるでしょう。
日本人は話すことを恥ずかしがるから、短い書き言葉に力を入れる
小中高大で欧米の外国人講師が英語の授業を行うと、彼らは「日本人は恥ずかしがりが多い」と思うそうです。
大人についても、たとえば真夏の炎天下で犬を散歩している人を見かけると「こんな状況で犬を歩かせないほうがいいですよ(暑い日の散歩は朝か夜、あるいは行かない)」と言いたくなりますが、赤の他人にいきなり注意できる日本人はあまりいないでしょう。
しかし、日本人はさきほど示したような短文芸術型のコミュニケーションを好みます。
「真夏の犬の散歩は朝か夜にして」みたいなツイートはコミュニケーションというより嘆きや怒りに近いですけど。
つまり、日本人は人前で話すことを恥ずかしがりますから、その分、自分の気持ちは話し言葉より書き言葉として表したがるというわけ。
やはりTwitterはテキスト(文章)表現に適したSNSですからね。
↑の意味:「あなたの私への愛情は長く続くかわかりませんが、一晩付き合ったあとの朝はこの黒髪のようにさまざまな想いで乱れているのです。」
手紙で自分の気持ちを表すというのは奥ゆかしい行為ですが、その気持ち自体は結構激しいといえます。
現代でも一見おとなしい子がスゴイ性癖を隠し持っていたりするのと似たようなものでしょうか。
大喜利みたいなノリ
笑点やIPPONグランプリといったバラエティー番組に見られるように日本人は大喜利が好きです。
掲示板でも大喜利みたいなノリのところは多いです。これも短文芸術が好きであることが表れたものだといえます。
Twitterはハッシュタグや引用リツイートを利用すればそのたびに大喜利状態にもっていくことができます。
大喜利はとくに難しいスキルが必要なくその場の簡単な思い付きだけでできるので、芸能人だけでなく一般人としても気軽に参加できます。
Twitterは自分のふとした思い付きを手軽に披露できるのです。
たとえば2chで動画が貼られると他サイトに飛びますが、Twitterだと埋め込めますから楽に動画を再生できます。
テレビ番組の大喜利といえば文字や発声主体の構成ですが、Twitterでは画像主体の大喜利みたいなのもよく見かけます。
Twitterは文字と画像と動画のバランスがよいことも人気の理由かもしれません。
日本は表現の自由が大きいから楽しめる
ちなみに海外だと欧米の先進国でさえも鉄道や橋、飛行機の撮影は禁止だったり、王侯貴族をネタにしたような投稿は取り締まりの対象になります。
しかし、日本のネット界ではそんな写真もたくさん見かけるように表現の自由は世界的に緩いほうです。
そういう取り締まりの緩さも日本におけるTwitter人気の理由の一つでしょう。
特定の瞬間の共有
さて、私はテニスファンなのでたまに2chのスポーツ実況板を見ます。
そこでは、たとえば錦織選手が勝つと「キター」「おめ(おめでとうの略)」みたいなすごく短い感嘆文であふれます。
「キター」みたいな著作権性のない短文は他人に見せるために入力したというよりは「掲示板ながらも錦織選手の応援に参加していたから、そのときの記念やノリで入力した」みたいな動機だと思います。
ここでは自分が応援していた証をみんなの書き込みとともに記念に残すことが重要なのであって、内容は練ったものではありません。いわば自己満足の世界です。
アニメ『天空の城ラピュタ』の放映時に多くのTwitter民が同時に唱える「バルス」も同じ発想です。
アニメや映画は定番の瞬間をみんなと共有すると、あたかも映画館で鑑賞しているかのごとく大勢の中で見ていたと思い込むことができるため定番のセリフをつぶやきたがるのでしょう。
Twitterは情報収集に適している
さて、日本は自然災害が多い国です。
さらに人口密度は高く、都市部や幹線交通は渋滞・混雑が常態化しているため、日本人はそれらに関する情報に敏感です。
しかしというか当然というべきか、こういった情報の供給は新聞では遅いですし、テレビは公式情報を慎重に流します。
公式情報というのはNHKの首都圏版の交通情報でいうと、JR東日本輸送指令室や日本道路交通情報センターのアナウンスがあてはまります。
ここで今現在、遅延している路線の通勤者は思うはずです「そんな中央指令室の公式情報だけでなく現地の生情報・様子がすぐにでも知りたい」と。
でも、テレビ関係者が都合よく遅延箇所の近くにいるとは限りませんし、彼らはテレビを通じて正確性の高い情報を流すのが仕事です。
この点、素人撮影の画像・映像だとよからぬモノも映ったりしますが、人数が多く速報性に長けています。
しかも電車通勤なら自分で電車を運転するわけではないので情報を流すだけの余裕があります。
こういうローカルレベルの交通情報や自然災害のやり取りにおいてはTwitterは使えます。この場合のTwitter民は特派員みたいなものです。
また、そういう情報を流すと他人から感謝されたり、マスコミからその情報を使わせてくれないかと頼まれたりします。
この特派員役は流動的なので、今までは見ている一方だった人が担う場合もあるでしょう。こういうところにやりがいを見出す人もいます。
情報の収集と整理:えぐい写真が閲覧できてしまう
このようにTwitterを通じて情報を収集して整理する人は多いです。
Facebookだとフォローしている人の話題ばかりですが、Twitterだとネットニュースが効率よくつかめます。
昔のTwitterはフォローしている人の話題ばかりがタイムラインに上がる仕組みでしたが、昨今では話題性の強いツイートや、返信・いいね・リツイート(リポスト)した人が重点的に表示されるようになりました。
世間的には無名の個人であってもTwitterの中では優れた才能を発揮する人もいます。
Twitterの海外報道では日本のテレビでは放送できないようなえぐい戦争や遺体の写真・動画も明かされます。
重大な病気に苦しんでいる人のツイートからは悲痛な叫びもわかるようにTwitterには強い生々しさがあります。
Twitterはそのときのトレンドやユーザーの好みによって表示する話題を偏らせることもできます。
さらにリスト機能を使えば特定ユーザーのツイートばかりを重点的に追えます。
政治の場合、理想的には右の意見も左の意見も収集すべきですが、現実には結構偏っているのかなと思ったりもします。
日本人がTwitterで集めたり拾ったりする情報(彼らは情強?)
- 自分でアンケートをとる
- 日本人の本音
- ゴシップ
- バカッターをやらかした人
- 何か面白そうなネタ(大笑いではなく、少しクスッとするネタ)
- 推し活(好きなアイドル情報)
- 自分が撮った動物や鉄道などの自慢
- かわいいモノ
- 芸術作品
- ビジネス、投資、転職
- 自分の政治主張に沿った情報
- 購入検討しているモノのレビューや安値情報
- 自分のインスタやブログ運営に役立つ情報
- 交通、災害、天気
- 日本のマスコミが隠したがる情報
投資情報を見る際の注意点
ちなみにTwitterでブログ運営や投資について初心者感を漂わせながら情報を収集していると、初心者をカモにしようとする輩が現れます。まあ『HUNTER×HUNTER』のトンパみたいなもんです。
そのためブログや投資について初心者感を過剰に漂わせるのはおすすめしません。
たとえば株式投資情報は自分で企業の公式サイトのIR情報(一次情報)を見るのが理想的です。
しかし、これは時間がかかりがち。そこでTwitterでは他人がまとめた情報を参考にする人が多いですが、そういう二次情報だと個人の主観が入ってくるため注意が必要。
たとえば大手グルメビューサイトがレストランのレビュー★の数を操作していたなんて事件もありましたが、Twitterでは特定人のレビューばかりを追うこともできます。
その特定人によるレビューが正しいとは限りませんが、特定人のレビューばかりを追えるシステムになっていることは確かです。
外部アプリへの誘導には気をつけよう
Twitterはカギ垢でない限りツイート内容がだれにとっても見やすいです。
そのため、投資詐欺や闇バイトの勧誘、薬物の購入などにおいてはTwitterのDM経由で外部の隠匿性が高いアプリへと誘導されます。
この手の勧誘は被害者になるだけでなく加害者にもなる可能性があるのでお気をつけください。
故人のアカウントも見れる
故人のアカウントについても、たまにログインするかツイートすれば削除されませんから故人のことを知りたがる人には重宝されます。
古来、日本には「滝の音は絶えて久しくなりぬれど名こそ流れてなほ聞こえけれ(滝は枯れ、滝の音が聞こえなくなって時間が経っているけど、滝が素晴らしかったという評判は今でも流れ聞こえている)」という名歌もありますし。
故人が生きているときに発したツイートもそれと同じようなところがあります。そこを訪れる人にとってはちょっとしたお墓参り感覚なのかも。
過去ツイートを編集できない:削除はできるが粗探しに使える
- 過去に投稿されたイラストがトレースだった
- パクツイ(ツイートのパクリ)
- 著名人が無名時代にヤバいツイートをしていたことがあった
- 投資系インフルエンサーが過去に将来の株価上昇を予想していたが、それは現在では大きく下がっている
「日本人は陰湿」とかよくいわれるように、Twitterでは上記のようなツイートが発掘されることがあります。
これに関してTwitterでは自分の過去ツイートを削除できますが、編集できないという特徴があります。過去は消せても変えられないのです。
しかも、いわゆる魚拓やスクリーンショットを使って証拠を保存しているネット警備員や特定班もいます。
もし削除して逃げようものなら、証拠を突き付けられてしまううえに「あいつは証拠があるのに逃げた」とネチネチいわれ続けますから削除が得策とは限りません。
つまり、Twitterは他人の粗探しにも使えるというわけ。「高度な検索」という機能も粗探しに使えるのでしょう。
プレゼント情報が欲しい
近年ではお金持ちや企業アカウントが「フォロー+リツイートをしてくれた人の中から抽選で〇名様に▲▲をプレゼント」みたいなキャンペーンを行っています。
とくに年始に行われるプレゼントキャンペーンはお年玉感があってワクワクします。たとえ当選確率がものすごく低くても。
プレゼントアカウントには詐欺もありますからご注意を。
企業公式アカウントや前澤社長本人みたいな有名人ならウソはまずないでしょうけど。
まとめ
Twitterは日本社会の特性と合った便利なツールだといえます。
ただ、Twitterは監視や密告に使えるツールでもありますので発達しすぎると息苦しくなる面もあります。