ソフトウェアのシステム要件に記載されている最低~(最低動作環境、必要動作環境、最小要件)とはPCでそのソフトを動かすのに必要な最低限のスペックのこと。
PCはそれで動作するとしてもユーザーとしては不快だったりします。
ソフトウェアのシステム要件に記載されている推奨~(推奨動作環境)とはPCでそのソフトを快適に動かすのに必要なスペックのこと。
最低動作環境よりも推奨環境のほうがスペックは高いです。
これに関して、たとえば『Apex Legends』という人気ゲームに興味があるのならGoogleで「Apex、推奨環境」などと検索します。
『Apex Legends』の配信者はエレクトロニック・アーツですから、まずはエレクトロニック・アーツの公式サイトを見ます。
しかしながら、このようなソフトの推奨環境は公式サイトが示しているスペックよりも少し高いほうがいいというのが、さまざまなソフトに通じる一般論です。
今回はこちらについて解説します。
タップできるもくじ
ゲーミングPCスペックは推奨環境よりも少し高いほうがいい
ゲーミングPCスペックは少し高いほうがいい理由
- 運営者がいう推奨スペックは公式に配信している通常版としてゲームをする場合であってMOD(改造データ)を想定していない
- 本来は推奨スペックギリギリのPCで快適に動くとしても、そのPCに何か同時に重いソフトを入れているとそれが重石になる場合もあるから
- もしゲーム運営者が推奨スペックを高く示すと人々はハードルの高さを感じてプレイしないため、わざと少し低めに推奨スペックを公開している場合がある
- ゲームのオンラインアップデートによって推奨スペックは引き上げられるかもしれない
- ゲーム運営者は推奨スペックを更新するのを忘れているかもしれない
- ユーザーはゲーミングPCに慣れるにつれてより高度なソフトを使ってみたがるから
- 将来、発売するソフトの中には推奨スペックが高いものがあるかもしれないから
MODとは?MODへの対応
MOD(modification)とは改造データのこと。MODの例としてはゲームの表示をよりキレイにしたりキャラやマップを追加することが挙げられます。
MODを導入して快適にプレイするには、MODを導入しなかったときよりも少し高いスペックが必要になりやすいです。
基本的にMODは非公式データであるためメーカー公式は深く関わろうとしません。
したがって、メーカー公式サイトが示す推奨環境はMOD導入を考慮していない場合が多いです。
しかし、ゲームプレイヤーとしてはMODは導入するほうが面白いですし、PCゲームに慣れるとだれもが導入したくなります。
MODは任天堂SwitchやPS5のような新しい世代の家庭用ゲーム機には基本的に対応していません(昔のゲーム機は対応していましたが…)。
もしPCゲームについてMODを導入して遊びたいなら、推奨環境よりも少し高いスペックにしましょう。
ほかの同時起動ソフトへの対応
ゲーミングPCユーザーは、ゲームをプレイしている最中はそのゲーム以外にも何かソフトやブラウザを開いている場合が多いでしょう。
基本的にメーカー公式によるソフトの推奨スペックというのはPCでそのソフトだけをやる状況を想定しています。
したがって、そのソフトと同時に別のこともやると負荷が大きくなって全体的な動作に支障が出る場合があるのです。
もし同時起動ソフトを多くするならメモリを多めにしましょう。
常駐ソフトはパソコンの起動と同時に自動で動きますから、邪魔になっているソフトは自分で見つけて停止する必要があります。
まあ、常駐ソフトはかならずしも停止するのがいいとは限りませんが…。
メーカー公式サイトの情報では不足気味
今の時代、ゲーミングPCのメモリは16~32GBにするのが基本です。
ゲーミングPCでメモリ8GBというのは少ないと言わざるを得ません。
実際、Twitterやパソコン専門店で「ゲーミングPCのメモリっていくつがいい?」と聞くと、多くの人は「16~32GB」と答えるはずです。
ほかのソフトもやってみたくなる
たとえば『APEX』を目的にゲーミングPCを買ったとしても、ひたすら『APEX』ばかりをプレイするわけではなく、たまにはほかのソフトもやってみたくなるでしょう。
ゲーミングPCを購入してから2年経ったら、スペックを要するけれども、かなり面白いゲームが発売されるかもしれません。
あるいは高画質の動画編集や音楽制作といったクリエイターソフトも使いたくなるかもしれません。
こういった購入当初の希望以外のさまざまなソフトに対応するにはゲーミングPCのスペックは少し高めのほうがいいというわけ。
PCでゲームやクリエイターソフトをやらない人は、スペックは高めでなくてもいいんですけどね。
具体的なスペック
ゲーミングPCの推奨スペックは、おもにPCゲームのプレイを主眼とするならCPUはCore i5~7、メモリ16~32GB、ストレージはSSD500GB~2TBです(HDDと合わせるのもいい)。
ゲームをYouTubeなどで同時配信するならメモリは32GBは欲しいところ。
本格的な3D制作、オーケストラ音楽制作、アニメ制作などをやるならメモリは64GBあってもいいでしょう。
グラボはWQHD画質ならRTX3060~3060Ti、4060~4070、4K画質なら4070Ti~という感じです。
中古パソコンだと昔の世代が入り乱れているため、知識のある人以外にはおすすめしません。
たとえば最新のCore i3は昔のCore i7より性能が高い場合もあります。
よくある質問1:CPUは最新世代のCore i9やRyzen9がいいの?
確かに、昔はゲーミングPCに少し高いスペックをもとめる人にはCore i9やRyzen9をおすすめしていました。
しかし、現在のインテルやAMDのCPUは全体的に水準が上がったため、PCゲーム向けには新しい世代のCorei5〜7やRyzen5〜7で大丈夫。
メーカーの売れ筋ランキングとしてもゲーミングPCはCore i5〜7やRyzen5〜7を搭載した機種が上位に入っています。
今の時代、PCゲームに最新世代のCore i9やRyzen9はオーバースペックですね。
今の時代に個人で最新世代のCore i9やRyzen9を使うとしたら、すごく高度なシミュレーションをする人、理系の研究者、スペック自慢したい人、すごく高度なクリエイターソフトを使う人くらいです。
よくある質問2:ゲームのジャンルによってスペックは変わるの?
同じジャンルでもハイスペックを要求するタイトルもあれば、あまりスペックを要求しないタイトルもあるなど一貫していません。
そのためジャンルごとのおすすめゲーミングPCはありません。
よくある質問3:有名なPCゲームの中でも推奨スペックが高いものを教えて?
ジャンル | |
Portal with RTX | FPS |
Rev to Vertex | レース |
Cyberpunk 2077 (サイバーパンク2077) |
アクションロールプレイング |
Battlefield 2042 (バトルフィールド2042) |
FPS |
Farcry6 (ファークライ6) |
FPS |
Halo Infinite (ヘイロー インフィニット) |
FPS |
Cities: Skylines II (シティーズスカイライン2) |
シミュレーション |