「スマホってどれも似たような平たい板じゃない?」と思っている人は結構いるでしょう。
でも、よく観察すると形(形状、型)にも意外と細かい差別化ポイントがあるんですよ。
形の違いは「そんなの自分の好みで選べばいいやん」という場合もあれば、「原理的にこっちの形のほうが優れている」という場合もあります。
なお前提知識として歴代iPhoneの形は基本的にどれも無難な一方で、Androidの中には前衛的な形をした機種が一部にあります。
革新的なAndroidスマホとしてはたとえば、卵型スマホ、折りたたみスマホ、2画面スマホ、フリップカメラ、ベゼルレスなど。
この記事ではスマホの端や隅の形も紹介します。
変わった形のスマホのメリット
- 初対面の人とでもスマホの形を話題にできる
- よくも悪くも目立てる
- ブログやYouTubeをやれば、その変わった形をネタにできる(収益に変換できる)
変わった形のスマホの買取価格は安いのもあれば高いのもあります。
変わった形のスマホのデメリット
- 合うスマホケースがあまりない
- 置き場所や置き方によっては不安定だったり使いにくい形もある
- スピーカーの位置が妙なところにあったりする
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スマホの形状【厚さや表示領域とも関係あるよ】
折りたたみスマホ
まずはスマホ全体の形について。
こちらは書籍のような両開きのような形になっているスマホ。開くとタブレットサイズになります。
思えばニンテンドーDSという携帯ゲーム機も似たような形でした。
両開きスマホは300〜350gあるように重いです(普通は180gくらい)。
この類のスマホは何度も折りたたむと折り目が顕在化するのも難点ですね。
真ん中で横に折りたためるスマホもあります。
この形はいわゆる「ガラケー」と似ていますね。
カメラが飛び出るスマホ
ASUSのZenFone6の中にはカメラが飛び出る機種もあります(普段は引っ込んでいる)。
これをフリップカメラといいます。
カメラが飛び出るのは面白いのですが、無駄に可動部が多いと故障の原因にもなってしまうためか大して普及していないですね。
スマホの厚さ:丸みか、平型が無難か
次はスマホの厚さに関する形を見ていきましょう。
一般に右側のような平たい形状のスマホの厚さは7.5mmくらい。
一方、左側のようにかなり丸みを帯びたスマホの厚さは、たとえばバルミューダフォンの場合13.7mmあります。
バルミューダフォンを机の上に置くと、コマのように回すことできます…。これは底面に丸みがあるからこそ可能な芸当。
丸みを帯びたスマホを電卓のように机に平置きして使う際はグラグラして不安定で使いにくいです。
つまり、丸みを帯びたスマホはオシャレに見えて意外と実用的ではありません。
丸みを帯びているということは、それだけ体積が多いことを意味しますから手の小さい人は片手で操作しにくくなります(指が端から端まで届きにくい)。
したがって、スマホの厚さは基本的には平たい形状のほうが無難だといえます。
というか上記くらいに明らかな丸みを帯びたスマホは世界的に珍しいです。
友人との話のネタには使えるかも…。
スマホケースとの相性
市販のスマホケースは基本的に平たい形状に対応したものばかり。
折りたたみスマホ、カメラが飛び出る機種、丸みを帯びたスマホに対応しているケースはかなり少ないです。
やはり、それらは人気が低い機種ですから、スマホケースの製造者としてはケースを積極的に生産しないのでしょう。
いろいろなカメラの形:高性能だと厚さも膨らみがち
最近のスマホはカメラが高性能化しています。いや、もうカメラくらいしか進化する余地がないのかもしれません。
とくにAppleは最新のiPhoneについて「映画のような動画が撮れる」と宣伝しているくらい。これをシネマティックモードといいます。
しかし、カメラが高性能で本体は薄型を保つと、どうしてもカメラ部分が出っ張ります。
この出っ張りはスマホケースをつけるとさらに大きくなりますから、まあ気になる人も多いです。
スマホのカメラレンズは単眼〜6眼の機種まで発売されています。4〜6眼とかのスマホカメラにこだわるなら、スマホではなく一眼カメラと交換レンズを買うほうがいいと思いますが…。
カメラ突起のないスマホ
昨今のスマホはカメラのレンズ部分が出っ張っていますが、上記は例外的にレンズ部分の出っ張りがない機種です。
レンズの出っ張りがないとスマホケースは自作しやすくなります。
スマホの四隅の形
スマホのすみの丸みについては好みで選ぶべきところ。
歴代のiPhoneは、すみの丸みは強いものばかりです。
個人的には角ばっているタイプは嫌いではありません。
エッジの形
近年のiPhoneは側面のふち(エッジ)が直角的でしたが、最新機種は少しの丸みを帯びています。この部分が金属製になっているモデルもあります。
スマホケースなしでスマホをもったときは、側面に少し丸みがあるほうが手に優しいという声は多いです。
しかし、スマホケースをつけるとエッジの形を無効化できますけどね。
ベゼルは必要?画面の表示領域との関係
スマホの形やサイズは画面の表示領域(ガラス部分)とともに考えるべきものでもあります。
そもそもベゼルとは額縁部分のこと。スマホでいうと画面の周りの額縁部分があてはまります。
当たり前ですが、ベゼル部分に指が触れてもディスプレイは反応しません。
ベゼルは上下左右すべてがかなり狭いタイプが流行っています。これを「フルディスプレイ」といいます。
さらにベゼルがない場合「ベゼルレス」とも呼ばれます。
上記機種は左右のベゼルがまったくないうえに、側面部からもディスプレイが見える形になっています。
4辺すべてのベゼルが狭いと誤動作しやすい
ベゼルは基本的には細いほうがカッコイイです。
しかし、上下の2辺だけは太いほうが操作はしやすいという声もあります。
もし上下左右すべてのベゼルが狭いと、たとえばゲーム中に指が不意にディスプレイに触れてしまって誤動作するなど使い勝手が悪い場合があるからです。
しかし、上下2辺だけベゼルが太いスマホなら、その太い部分に触れながらゲームができます。
ベゼルとディスプレイの段差
最近の人気機種はベゼルとディスプレイの間に段差がないタイプが多いです。
見た目も、手にもったときの心地よさにしても段差がないほうが好まれるということでしょう。
ちなみに、一時期話題になったバルミューダフォンはベゼルとディスプレイの間に段差があることも批判されていました。
ノッチは邪魔でカッコ悪い?
ノッチ(notch)とは、くぼみのこと。上記画像でいうと「19:03」の右側がノッチです。
ノッチ部分にはカメラ、スピーカー、センサーがついている場合も多いです。
画面をさえぎるような形でついているノッチは「邪魔」「カッコ悪い」と見なす人もいます。
スマホスピーカーの位置
スマホスピーカーの位置は画面上部のノッチ付近か画面下部、あるいは側面下部にあります。
ゲーミングスマホのような高性能スマホの場合、スピーカーは上部と下部の両方についています(横長時は左右から音声出力)。
ちなみにバルミューダフォンは珍しく背面にスピーカーがありました。
背面にスピーカーがあると、スマホの背面側を下に平置きしたときに音がつぶれてしまいます(バルミューダフォンの場合、丸みがあるから完全につぶれるわけではない)。
全体の縦横比率
スマホサイズの縦横比率は16:9の機種が多いです。
しかし、SONYのXperiaは18:9〜21:9と縦長で有名。
ホームボタンの物理式は少ない
ホームボタンとはスマホの標準的な画面(ホーム画面)にワンプッシュで戻れるボタンのこと。
一般にホームボタンはスマホを縦向きにした場合の中央下部についています。
初期のiPhoneは実際のホームボタン(物理ボタン)がありましたが、最近の人気機種はiPhoneに限らずホームボタンが画面に表示されるだけになっています。
物理ボタンだとベゼルを太くする必要がありますが、画面内に表示すればベゼルは細くできるからです。