インターネット回線の中でも光回線は屋外では有線です(屋内では無線にもできる)。
光回線は芯(光ファイバー)をカバーに覆われていても自然環境の影響を受けます。
光回線の断線【雪や雨のときの影響】
以下は光回線の通信障害の中でも断線級のトラブルです。
- 大地震による電信柱の倒壊(地中埋設地域の場合は地中での断線もある)
- カラスのような野生動物が食いちぎる
- 台風や竜巻のような強風による断線
- がけ崩れや倒木による断線
- 何らかの工事ミスでうっかり切ってしまう
- 大きな積雪による断線
- 海底ケーブルは悪い人間によって強引に切られる国際テロもあるが、事例としては少なめ(漁のときに誤って切ってしまうことがある)
光回線は有線ですから、もし自宅近くの光ファイバーが切れるとネットは使えなくなります。
しかし、海底ケーブルは日本の周りだけでも何本も敷設されていますから、1本切れてもほかのケーブルが使えます。
断線は不幸な事態ではありますが、基本的にわかりやすいです。
次にパッと見てすぐにわからないような不具合を見ていきましょう。
夏も冬も光回線は劣化する
光ファイバーは落雷のような電磁波ノイズに強いのですが、ケーブルである以上、コネクタ部分なども含めて夏は高温による少しの膨張、そして冬は低温による少しの収縮が避けられません。
スマホやホームルーターによる基地局との通信は光回線よりも落雷の影響を受けやすいです。
さらに光ファイバーはガラスやプラスチックでできていますから、当然、なにも手を加えてなくても自然的な経年劣化があります。
経年劣化や寒さによってプラスチックは弾力性を失うのです。
そのため、ときには光ファイバーの各部には接触に障害が出ることがあります。
参考記事
光コンセントも劣化する
もちろん、光コンセントの内部付近が経年劣化によって不具合を起こすこともあります。
こうなると、業者を呼んで点検・修理してもらう必要が出てきます。
私自身、これは実際に経験したことがあります。
Wi-Fi電波は水分に弱いが
光回線は屋外では有線ですが、屋内では無線LANルーターによって無線化することができます。
このようなルーターが飛ばすWi-Fi電波は水にあたると弱まる性質があります。
したがって、ルーター類の近くに水槽は置くべきではないでしょう。
ちなみに「雨や雪の日は高い湿度によって電波が弱まる」という俗説もありますが、ルーター近くの水槽(多量の水)は悪影響があるとしても、雨や雪くらいの湿度で無線LANの電波が弱まるというのはほとんどありません。
強い雨や雪は間接的な速度低下になりうる
雨や雪が降ったときは間接的で人為的な速度低下の原因にもなります。
- 強い雨や雪が降る
- 悪天候によって公共交通機関は止まるなどサラリーマンや学生は自宅待機になったりする
- オンライン会議、天気検索、暇つぶしでネット動画を見る、オンラインゲームをやるなど自宅でのネット使用量が大きく増える
ネット回線は周りのネット使用量が多いほど通信速度は遅くなりやすいですから、雨や雪の日は速度が遅くなりやすいのです。
不具合が発生したら
もしネット回線に何らかの不具合が発生したら、まずはONUや無線LANルーターの電源を切って少し経ってから再起動してみましょう。
回線業者によるサポートでも最初はこの方法が案内されます。
このとき接触不良がないように注意すべき。
それでもダメだったら業者に確認してみましょう。一定時間、待っていると回復することもありますよ。