昔、週刊少年ジャンプで連載していた漫画『こちら葛飾区亀有公園前派出所』で主人公の両津勘吉はマウススタンドをPC初心者に5000円で売りつけて儲けていました。
それを見た中川は「まったく意味のない品だ…」とあきれています。
確かにマウススタンド(マウス用台座)がなくてもマウス自体は問題なく使うことができます。
小さな脇息みたいな見た目と「プロ用」という縦書き文字がちょっと面白いですけどね。
1980年代前半の時点で両津は将来はゲームのプロが生まれることを予期していたように秋本治先生の先見性はスゴイです。
しかし、今回レビューする長尾製作所のマウススタンドはマウスやスマホなどをカッコよくディスプレイする装置としてかなり使えます。
ミニ四駆やゲームコントローラーなんかも飾り立てることができますよ。
長尾製作所のマウススタンドをレビュー【ミニ四駆も飾れる件】
そもそも長尾製作所は日本のPCパーツメーカー。本製品は企画も製造も日本で行っています。
長尾製作所はオープンフレームのような板金加工部品、冷却ファンに強みをもっており、堅牢な製品が目立ちます。
本製品は紙箱ではなくビニール袋に入っている形として売られています。いわゆる簡易包装といってもいいでしょう。
その内容物は、メインのスタンド部分が2つ、ネジ、ワッシャー(シリコン製の座金)、ベルト、滑り止めシリコン。
これらはプラスドライバー1本さえあれば簡単に組み立てることができます。
ネジ類は無塗装です。
マウススタンドの重さと滑り止め
本製品のサイズはメーカー公式サイトでは横幅85mm×奥行110mm×高さ150mmですが、実測値としてはもう少し小さいです(滑り止め部分は含まない)。
斜め部分の板金は曲がり具合・傾斜角度によって高さが少し変わりますから、このような誤差が生じるのです。
マウススタンドの角度は約60度に固定されており、2段階にわたって角度がついてます(一直線ではない)。
板金の四隅はいずれもR加工といって丸みがついています。
このマウススタンドの素材は金属であるため、重さは約300gと見た目の体積の割に重いです。
まあ重いとしてもマウススタンドはどこかに据え置いたまま使いますから重いのはデメリットになりません。
底面の接地側の四隅には付属のシリコン製の滑り止めを自分でつける構造になっています。
ちなみにこのシリコン製滑り止めは高品質で有名な3Mジャパン(旧称は住友3M)製です。
ミニ四駆やスマホも飾れる
このマウススタンドは上記のように表側に4つの長いピン(ボルト)をつけるのが基本形。
その4つのピンは裏からワッシャーとともにネジ止めしてあり、板金に穴がある位置ならどこにでも止められるようになっています。
しかし、そこにスマホやミニ四駆を置く場合、上2本のピンは邪魔になることが多いです。
この場合、下2本のピンだけで飾るほうが安定するでしょう。
色は光沢がある:ちょっとしたキズを覚悟しよう
本製品の色は少し黄色っぽい白であり光沢があります。他に光沢のある黒色を選ぶこともできます。
板金表面の手触りはツルツルしています。
なお本製品についてAmazonではちょっとしたキズがあって色がハゲていたり気泡があったというレビューがいくつかあります。
私自身も開封してすぐに小さなキズとハゲを発見しました。クレーム対象になるほどのキズではないですけどね。
本製品を買う人は少々のキズは覚悟しておきましょう。
本製品はピンをネジで止める際にワッシャーを使います。本製品のワッシャーはシリコン製です。
このシリコン製ワッシャーによってキズがつくのを防いでいるというわけ。
しかし、それでもネジ止めをキツくしすぎるとキズがつく可能性があるため、ネジ止めはキツくしすぎないほうがいいかもしれません。
黒か白か、それが問題だ
一般にマウスの色といえば白か黒が多いです。
で、このマウススタンドは白と黒が発売されています。
つまり、マウスとマウススタンドの色の組み合わせは黒黒、白白、白黒、黒白のどれかがあるわけです。
個人的には黒白あるいは白黒というように対照的な色にしたほうが見栄えがいいと考えています。
私の自作PCは白色なのでマウススタンドも白色で統一したほうがいいという理由もあります。
まあこれは個人の好みなのでご参考までに。
長尾製作所のマウススタンドは全体的に買って損はない製品だと考えます。