パソコンはいざ注文したら「早く自宅に届いてほしいな、早く動かしたいな」と胸が躍るもの。
しかし、パソコンは実店舗のお持ち帰りモデル以外は一定の納期がかかります。
これはどんなメーカーでも中古ショップでもあります。
そこでこの記事ではパソコンの納期の目安と注意点を示します。

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パソコンメーカー各社の納期と注意点【遅いパターンと早いパターン】
各メーカーの納期に共通した注意点
- パソコン本体の納期は遅くても、同じメーカーでプリンターやキーボードだけを注文するなら納期は早い場合がある
- 即納モデルであっても、四国、九州、北海道、離島部などは本州よりも納期が少し遅くなりがち
- 金融機関への振込は平日15時が確認の期限になりやすい(それ以降の入金は翌営業日扱いになりやすい)
- 納期の日付の起算は平日(営業日)からである場合が多い
- カスタマイズやオプションの内容によっては納期が遅れる
- 交通状況や天候によっては遅れる場合がある
- 繁忙期(3~4月やゴールデンウイーク、年末年始)の受注生産は納期が長くなりやすい
- メーカーによってはオンラインで出荷予定や配達状況を追跡できる
上記は大まかな傾向であって一部のメーカーはそこから外れている場合もあります。
パソコンは外資系メーカーが日本国内の工場や倉庫から出荷する場合もあれば、日本企業が海外拠点から出荷する場合もあります。
外資にしても国産にしても日本国内の倉庫に在庫があってカスタマイズしない場合は基本的に納期が早いです。
メーカーによって異なる納期の早さの序列
パソコンの出荷パターンは以下のとおり。
- 日本国内の倉庫にすでに完成品在庫がある
- メーカーが日本国内に生産拠点をもっており、自分が注文した製品はその日本工場で受注生産される
- 自分が注文した製品は海外で受注生産される
要するにDELLみたいに海外での受注生産が主体のメーカーは、日本国内の倉庫に即納モデルがない限り納期は遅くなりがち。
レノボやHPはいろんなところで生産しているため、なんともいえません。
パソコンの組み立て工場で最も多いのは中国本土。
中国本土は日本よりは平均賃金が安いものの、政情不安や都市封鎖などによって納期が遅れる場合があります。



コンテナ船
即納モデルと、受注生産・海外からの取り寄せとでは納期が違う
- A納期=日本国内の倉庫に在庫がある場合の納期(即納モデル)
- B納期=日本国内の倉庫に在庫がない場合の納期(受注生産や海外工場からの取り寄せ)
ここでA納期とはメーカー公式サイトに記されている即納モデルの納期とお考えください。

B納期はメーカー公式サイトに記されている内容と、ネット上のみなさんの体験談を探ったうえでの日数であり、私なりの推測も多少含んでいます。
B納期は日数に大きな幅があることはほぼ共通しています。
日本向け工場 | A納期 | B納期の目安 | |
Lenovo | 中国・山形 | 最短で翌営業日発送 | 4営業日~4週間 |
DELL | 中国 | 最短で翌営業日発送 | 5営業日~5週間 |
マウスコンピューター | 長野 | 最短で翌営業日発送 | 4営業日~1週間 |
HP | 中国・東京 | 最短で5営業日 | 1週間~8週間 |
ASUS | 中国 | 最短で翌営業日発送 | 5営業日~2週間 |
NEC | 山形 | 最短で翌営業日発送 | 4営業日~10営業日 |
富士通 | 島根・福島 | 最短で当日発送 | 5営業日~4週間 |
Apple | 中国 | 最短で翌営業日発送 | 1週間~8週間 |
Microsoft | 中国 | 1週間ほどで届く | 1週間~8週間 |
DynaBook | 中国 | 最短で当日発送 | 2週間 |
Panasonic | 兵庫 | 最短で当日出荷 | 2週間 |
VAIO | 長野 | 最短で当日出荷 | 1週間~3週間 |
パソコンの生産は多国籍化しているため、メーカーによっては上記の工場以外でつくられたパソコンが届く場合もあるかもしれません。

カートに入れるボタンの近くに納期表示
A納期でもB納期でも通販パソコンの納期目安は「カートに入れるボタン付近」や注文の最終確定前に表示されるはずなので確認しておきましょう。
中古パソコンの平均的な納期
一般に中古ショップは法人から法人モデルのパソコンを大量に買い取って個人に売るというパターンを得意としています。
個人が法人モデルのパソコンを使うのは問題ありません。法人モデルのパソコンはデザインが地味だったり、新品時の保証期間は個人モデルとは違う場合があるというだけのこと。
中古ショップはパソコンを受注生産しないため納期が短そうに見えます。
しかし、中古ショップは買い取ったパソコンについてデータ消去、クリーニング、オプション装備、検査といった作業を行います。
中古ショップの納期は最短で当日出荷ですが、そういった整備のために4営業日くらい時間がかかる場合があります。
中古ショップの納期もそれぞれの商品ごとに納期の目安が示されるはずなので確認しましょう。
2022年も半導体不足が懸念される

パソコンの基板(マザーボード)
さて、パソコンをはじめとした電気機器には半導体が多く使われています。
こういった半導体をつくるために必要な素材は中国、ロシア、ウクライナといった危ない大陸諸国で産出量が多いです。
で、2023年においてはロシアとウクライナの間での政情不安が続いているため、素材価格の一部は高値圏にあります。
これは2023年前半では解消されにくい見通しです。
パソコンの納期や価格には引き続きお気をつけください。