パソコンのモニター(ディスプレイ)は消耗品です。モニターそのものの寿命はトータルで2万~5万時間くらいはあります。
これは購入してから3~8年くらいの月日における日々の使用時間を合計したもの。
基本的にはデスクトップモニターのほうが寿命は長くて、ノートパソコンのモニターのほうが短い傾向があります。
ノートパソコンは人が何度も持ち運んだり開閉することで消耗を蓄積するからです。
またモニターは明るければ明るいほど寿命は短くなりますから、モニターを明るく設定している人は少し短めに見積もる必要もあります。
とくにゲーマーは迫力をもとめてモニターの明るさを平均よりも高めに設定しているといわれますが、それが本当ならゲーミングモニターの寿命も平均より短いです。
そうなると「モニターの買い替え時期は一体いつがいいんだ?」という疑問が生じるでしょう。
そこで今回はモニター(ディスプレイ)の寿命と買い替え時期について解説します。
モニターの買い替え時期はいつがいいの?【少し早めがいいよ】
パソコンモニターに限らず機械類は、使う環境での温度、湿度、電源やスリープのON/OFFの頻度、衝撃の与え具合などにも左右されます。
パソコンモニターを使っていると次のような症状が出る場合があります。それは寿命が近づいてきた証拠でもあるため、買い替えを検討すべきです。
- 色が暗くなる(色が薄くなる、鮮やかさが弱まりつつある)
- 画面に線が入る
- チラつきが生じる
- 黒い点(ドット抜け)が生じる
ドット抜けは初期不良やケーブルの不具合によっても生じる可能性がありますから「絶対」とはいえませんが、一定の目安にはなります。
デスクトップモニターは少し余分にあっても問題ない
しかしながら、そういう寿命が切れかかっている兆候が現れたとしても完全にいつ壊れるかを正確につかむのはまず不可能です。
これはパソコンの熟練技術者であっても正確にわからないこと。
私の場合、デスクトップの歴代モニターは少しずつ劣化していったという印象ですが、ノートパソコンのモニターはある日突然、故障したこともあります。
ベゼル(モニターの額縁部分)をつまんで持ち上げただけで故障することもあるんですよ…。
やはりノートパソコンは衝撃を受ける機会が多いため突然の故障がありうるのです。
そこでおすすめの買い方が、モニターがまだ壊れていない時期に新しいデスクトップモニターを1台買うべきだということ。
普段はデスクトップモニターを2台で使っている人は、モニターの寿命がある程度近づいてきたら、まだ完全に壊れていない段階で新しいモニターを1台買うのです。
ノートパソコン派の人も自宅ではデスクトップモニターも使ってデュアルモニターにすれば作業ははかどりますよ。
デスクトップモニターは1台余分にあってもそんなに邪魔にならないはずです。
大型セールのときに買おう
デスクトップモニターをやや早めに買うのは経済的でもあります。
というのも、モニターが完全に壊れてから買うとなると「Amazonでよさげなのをさっさと買おう」という形になりやすいです。
しかし、Amazonやモニターメーカーは1年に2~3回だけ大型セールを開催します。
モニターが完全に壊れたタイミングがそのセールと合えばいいのですが、現実には合わないことのほうが多いでしょう。
そこで大型セールでお買い得品を見つけたときに買っておくのです。
2022年ではモニターの価格は少し上昇か横ばいという感じですが、この先は下がるかもしれません。
一部のゲーマー以外にはIPSパネルが無難です。