NECに限らずパソコンメーカー各社のPC説明書にはかならずといっていいほど「湿気の多い場所」に持ち込んで使うことに関して警告があります。
一定量の水分の浸入はパソコンに大きなダメージを与えるからです。
言うまでもなく入浴中の風呂場は湿気に満ちていますから(入浴中の湿度は80%以上!)風呂場でパソコンを使うべきではないのです。
しかし、私自身は入浴中のお風呂でパソコンやタブレットを使うことがあります。
パソコンってずっと同じ場所でばかり作業していると飽きますからたまには気分を変えて、風呂でもいじりたくなるんですよね。
そのときに心がけていることは読者にも役立つので紹介します。
※風呂場でパソコンを使うのはリスクが高いため自己責任で行ってください。
※多くの家では、無線LANルーターから風呂まではいくつもの壁・ドアがありますからWi-Fi電波の状態は悪いのが普通です。
※私はPC経歴は長いものの、風呂場でのPC使用時間は長くありません。それでも参考までにいうと今までに風呂場でのPC使用でPCが壊れたことはありません。
タップできるもくじ
風呂でパソコンを使うのはあり?【タブレットのほうが安全】
そもそもノートPCのキーボードを押すとボタンは下がるように(凹むように)、そのボタン周りには少しの隙間があります。
水分はこういった隙間から入りやすいです。
その意味では最近のスマホやタブレットはボタン類が液晶化されており、物理ボタンはかなり少ないですから水は浸入しにくいです。
※スマホやタブレットの場合、水分は端子やスピーカーといった穴部分から入りやすいです。こういう事情があるため、メーカーはスマホやタブレットについては端子の数を少なくしたがっています。
※タブレットの製品仕様で「IPX8」と書いてあれば防水性は高いです。
最も安全性が高いのタブレット+外付けキーボード
風呂場ではノートPCではなく「防水性の強いタブレット+外付けキーボード」で使うのが最も安全性が高いでしょう。これなら実質的にはノートPCに近いです。
基本的にタブレットは防水性が高いです。外付けキーボードの中には洗えるキーボードなど水濡れに強いワイヤレス製品もありますよ。
とくに外付けキーボード単体はもし水に濡れても損害が少ないといえます。
ノートPCのキーボード下には中枢部品がつまっていますが、タブレット+外付けキーボードの場合は中枢部品はタブレット側(物理ボタンはほとんどない)に集中しているからです。
風呂場でノートPCを使う際の注意点
ここからはタブレット+外付けキーボードというより、風呂場でノートPCを使う際の注意点を解説します。
このほうがタブレット+外付けキーボードより危険度は大きいですが、タブレット+外付けキーボード派の人にも参考になるはず。
- 壊れる可能性も覚悟して自己責任で使う(風呂場での水濡れは基本的に保証対象外)
- サブPC、安い中古品、寿命が近づいている機種を使う
- 大切なデータはバックアップしておく
- キーボードやタッチパッドを操作するときは手についている水分をタオルでふいてから
- 絶対に充電しながら使うべきではない(ケーブル類は使わない)
- ノートPCは風呂のフタや床の上地点を持ち運ぶ(お湯や水の直上を通過させるべきではない)
- ノートPCの下にタオルを敷く
- 防水シート類をキーボードの上に敷く
- 横で身体を洗うときは水しぶきに注意する
- 湯気を減らすため水温は控えめにして風呂のフタは全開にしない
- 長湯は避ける
- 除湿器をつける
- 入浴後は速やかにPCについた水分をふき取る(感電に注意)
上記の箇条書きすべてを完膚なきまでに守れとは言いませんが、ある程度心がけるほうがトラブル発生率は低くなります。
浴槽の横で自分の身体を洗うときはどうしても水しぶきが発生しますから、PCの上にタオルをかぶせておく、あるいは脱衣所にPC類をもっていくべきです。
風呂場では価値が低い機種を使おう
風呂場でのPC使用は通常の部屋での使用よりもリスクが高いですし、保証対象外にもなりやすいです。
したがって、風呂場でPCを使うなら、メインPCやまだ新しいPC、高価な機種は使わず、安い中古品や寿命が近づいている機種を使うべき。
ゲーミングノートみたいなハイスペック機種を風呂場で使うのはまずおすすめしません。
PCはスペックが低いほうが出る熱は低いです。
風呂場はムシムシして排熱が大変な空間ですから、風呂場のPCスペックはあまり高くないほうがいいのです。
また故障しても後悔しないように、大切なデータはバックアップしておきましょう。
つまり、風呂場でのPC使用はPCを2台以上もっている人に向いているといえます。
虎の子とは大切なモノという意味。
タブレットだとしても風呂場で充電は絶対ダメ
風呂場のPC使用で故障以外に恐れるべき事象といえば感電です。
この感電は人間にとって金属と水分によって引き起こされやすいです。
水と金属は電気を通しやすい以上、濡れた手で電気が通っている金属部分を触ると感電します。
つまり、濡れた手で充電ケーブル先端の金属部分を触ると感電しうるため、風呂場で充電ケーブルを使うのはおすすめしないというわけ。
うっかり端末や充電中のケーブル類を水没させて、それを無防備の手で触ってしまうのも大変に危ないです。
湯船の上のフタの上にタオルを敷き、PC類はそこで操作し、PC類を移動させるときはお湯・水の上を避ければ水没はまず避けられるはずです。
海外では風呂場で充電しながら使っていたスマホを水没させて、それを触って感電死した事件が起きました。
風呂場でPC類にコンセントから電気を送るのは危ない行為だと肝に銘じておきましょう。